中古住宅の購入時のシロアリに関するチェックポイントを徹底解説

中古住宅の購入時のシロアリに関するチェックポイントを徹底解説

中古住宅を購入し、シロアリに食い荒らされていることがわかった場合、誰もが大きなショックを受けるのではないでしょうか?

そのため、中古住宅の購入を検討する際は、事前に、入念なシロアリチェックを行ことが重要になります。

とはいえ、どのようなことに注意してチェックを行えばよいのでしょうか?

そこで今回は、中古住宅の購入時に行っておきたいシロアリに関するチェックポイントについて、徹底解説いたします。

中古住宅の購入時のシロアリに関するチェックポイント

中古住宅を購入する場合、建物や土地の状態など、事前に入念なチェックを行ったうえで決定することが重要になります。

なかでもシロアリの被害が深刻であれば、構造としての耐力が低下し、万が一の地震発生時には揺れに耐えられない可能性も考えられます。

そのため、検討している中古住宅については、シロアリのチェックを購入前に行う必要があるのです。

中古住宅の購入時のシロアリに関するチェックポイントについて、解説いたします。

点検口のチェック

中古住宅の購入を検討するとき、まずチェックしておきたいことは、点検口の有無です。

床下の点検やメンテナンスなどは、点検口から侵入し、作業を行います。

点検口やその他侵入可能な手段が無い場合、点検やメンテナンスを行う必要がある状況では、新たに設置しなくてはなりません。

当然ですが、シロアリ調査や予防、駆除などの作業も点検口から侵入して行います。

それだけ点検口は重要な意味を持つため、無いようであれば、少し慎重に検討したほうがよいかもしれません。

床下の状況チェック

中古住宅の購入を検討するとき、必ずチェックしておきたいのは床下の状況です。

床下をチェックすることで、シロアリだけでなくその他多くの情報を得られるなど、きわめて重要な場所となります。

しかし、床下は、一般の人が潜り込んでくまなくチェックすることは簡単ではありません。

そのため、点検口から見える範囲において、シロアリの食害を受けているような部分はないか、あるいはシロアリの専用通路である蟻道(ぎどう)はないかなど、大まかに確認しておきます。

そしてその際、床下の全方向に対しデジカメで撮影しておくことにより、自宅のパソコンを使って拡大すれば、状況把握は比較的簡単に行えます。

例えば、シロアリによる食害や蟻道の有無について、その他にも、木材の腐朽状況、配管からの水漏れ、さらには基礎のひび割れなどです。

また、点検口から床下に頭を入れ、臭いで判断することも有効な方法となります。

カビの臭いや木材が腐朽した臭いなどを感じるようなら、床下の湿度が高い可能性があります。

暗くジメジメした環境は、シロアリが活動するうえで都合がよいため、湿気の原因について、詳しく調査してみるのもよいでしょう。

雨漏りチェック

中古住宅の購入を検討するとき、必ずチェックしておきたいのは雨漏りの状況です。

建物寿命に大きく影響する原因となるのは雨漏りの有無であり、またシロアリの発生につながることもある注意すべき現象となります。

雨漏りの有無は、天井や壁、サッシ回りなどに雨染みはないか、可能であれば屋根裏の野地板や梁に濡れた形跡はないかなど確認します。

また、雨漏りではありませんが、注意深くチェックしておきたい場所といえば、シロアリの被害を受けやすい場所である風呂場です。

とくに、モルタルやタイルでつくる在来工法の風呂場は、目地材などの劣化により、ひび割れが生じると、そこから水漏れが起こりやすくなります。

水漏れが起こっている風呂場周辺は、シロアリにとって都合のよい環境となることはいうまでもありません。

タイルやコーキングのひび割れ、排水口のゴムパッキンの劣化などは、水漏れの原因となるため、しっかりとチェックしておきましょう。

なお、風呂場周辺のシロアリ対策については、以下の記事を参考にしてください。

前回のシロアリ防除チェック

シロアリ防除とは、シロアリの予防および駆除のことをいいます。

シロアリ防除で使用する薬剤は、土壌や空気を汚染しない、安全に分解される期間として設定されている「5年」で効果が切れるようつくられています。

そのため、前回のシロアリ防除を施工した時期がわかれば、薬剤の効果が切れるタイミングを把握することが可能です。

前回の施工から5年以内であれば安全性は非常に高いと考えられますが、一方で5年を超えていればシロアリの侵入を許すリスクがある状態と判断できます。

よって、薬剤の効果が切れているようであれば、シロアリの被害を受けていない場合でも、購入後の対策を検討する必要があるでしょう。

シロアリの兆候チェック

住宅にシロアリが存在している場合、一定の兆候が現れる傾向にあります。

その兆候を購入前に察知することで、不測の事態を避けられます。

シロアリの兆候として、とくに注意しておきたいことといえば、「蟻道がある」「床の沈み込みがある」「木材を叩くと空洞音がする」などです。

なお、シロアリの兆候に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

まとめ

中古住宅を購入する際には、シロアリに関するポイントについて、しっかりとチェックを行うことが重要になります。

購入後においても、シロアリの被害を防ぎ、長寿命化を図るには、定期的なメンテナンスの実施が不可欠です。

とくにシロアリの防除は、5年ごとに行い、効果に切れ目をつくらないことがポイントとなります。

ヤマト産業では、シロアリ対策の施工後にも5年間の保証を付けており、また保証期間中にも点検を行うなど、アフターサービスも万全です。

また、30年近くもの経験に基づくノウハウと、安心な自社施工により、シロアリの被害からお客様を守ることを第一に施工を行っています。

どのような些細なことでも遠慮なくお問い合わせください。

中岡 亘由

この記事を監修した人

ヤマト産業取締役。シロアリ業界歴約30年。”コワモテ”だが、部下からは優しいと定評があります(笑)シロアリ駆除、防除、雨漏り防水のコトなら何でも聞いてください!

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京都のシロアリ駆除・雨漏り防水工事専門業者ヤマト産業。寺社仏閣や大手会社の請負歴30年、1000件以上の実績。表面波による地盤調査では取り扱い件数No.1の実績があります。シロアリ駆除・雨漏り防水のほか、地盤調査、害虫・害獣駆除、断熱工事、その他リフォームもお任せ!京都・大阪・奈良エリア対応可。