民泊・ゲストハウスのシロアリ対策は「改装前」が勝負|床暖房・点検口なしの家で起きた2つの事例

民泊・ゲストハウスのシロアリ対策は「改装前」が勝負|床暖房・点検口なしの家で起きた2つの事例

京都では、古い町家や蔵を改装した民泊・ゲストハウスが増えています。デザインのすばらしい建物も多く、旅行者にとっては魅力的な宿です。

一方で、私たちのもとには、営業を始めてからシロアリやネズミの被害に気づいたというご相談が増えています。そして、その多くに共通しているのが、被害が出ても、きちんとした工事ができない家になっているということです。

結論からお伝えすると、民泊・ゲストハウスのシロアリ対策は、改装の前にやっておくかどうかで、すべてが決まります。この記事では、実際にあった2つの事例と、改装前にやっておくべきことをお伝えします。

事例1:京町家のゲストハウスで羽アリが大量発生

古い町家が並ぶ地域の、京町家を改装したゲストハウスでの事例です。室内でシロアリの羽アリが大量に発生し、ご相談をいただきました。

本来、シロアリの駆除は、床下に入って被害の箇所を特定し、被害を受けた木材に穴を開けて薬剤を注入するのが基本です。土の中から上がってくるシロアリを止めるため、床下の土への処理もあわせて行います。

ところが、この建物には、

  • 床下に入るための点検口がない
  • 畳の下にも、床を開けられる場所がない
  • 床には床暖房が全面に敷かれている

という状態でした。

そのため、床の上から穴を開けて薬剤を散布する応急的な処置しかできませんでした。被害の元を断つ工事ではなく、あくまで目の前の羽アリへの対処です。

もし今後、被害が広がった場合は、床暖房も床材もすべて解体してからの工事になります。そうなると、

  • 工事のあいだ、ゲストの予約を空けておかなければならない
  • 解体と復旧の分、工事費が大きくかさむ

という、経営に直結する問題が起こります。

しろあり防除施工士のキャラクター Bジョージ

床下に入れない家では、
シロアリの元を断つ工事ができないことがあります。

事例2:古い蔵を改装した民泊で、羽アリが2週間出続けた

もう一つは、築年数のかなり古い蔵を、民泊にリノベーションした物件です。

もともと蔵なので、床下はかなり高かったようです。しかし改装の際に、床下をすべて撤去し、土の上に直接束(つか)を立てて床組みをつくる形で施工されていました。床下に人が入れる空間は、ほとんど残っていませんでした。

この建物で、旅行者が多い5月から6月のシーズン中に、羽アリが発生しました。ここでも床下に入ることができず、床の上からの施工しかできませんでした。応急的な処置しかできなかった結果、羽アリは2週間ほど出続けました。

ゲストが滞在している部屋に羽アリが出続ければ、どうなるかは想像がつくと思います。

なぜ民泊・ゲストハウスでシロアリ被害が起きやすいのか

床暖房で、床下が一年中暖かい

シロアリは、暖かく湿った場所を好みます。床暖房のある家では、床下が一年を通して暖かく保たれるため、冬でもシロアリが活動しやすい環境になります。

床下に入れない、床を開けられない

デザインを重視した改装では、点検口がなかったり、床下の空間をなくしてしまったりすることがあります。床暖房が全面に敷かれていると、床に穴を開けることもできません。被害が出たときに「正しい工事ができない家」になってしまうのです。

古い木造の建物そのものの弱点

京町家や蔵は、もともとシロアリに弱い条件を持っています。コンクリートの基礎がなく石の上に柱が立っていて地面と木材が近いこと、木材が外に出ていること、築年数が長いことなどです。

被害が出てからでは遅い3つの理由

– 被害が出てからでは遅い3つの理由 –
予
予約が入っていると工事できない
ゲストの滞在中は工事ができません。羽アリが出ても、すぐに本格的な工事に入れないことがあります。
費
解体が必要になり費用がかさむ
床下に入れない家では、床暖房や床材を解体してからの工事になり、工事費も工期も大きくなります。
評
ゲストの口コミに影響する
滞在中に羽アリやネズミが出ると、口コミや評価に直接響きます。

改装前にやっておくべき3つのこと

– 改装前にやっておくべき3つのこと –
1.
床下の防蟻処理をしておく
床暖房や床材を張る前に、床下の土と木材の両方に処理をしておきます。内装を仕上げたあとでは、同じ処理はできません。
2.
点検口をつくっておく
床下に人が入れる点検口を、目立たない場所(収納の床など)に設けておきます。被害が出たときに、元を断つ工事ができます。
3.
床下の状態を記録しておく
床暖房の配管の位置、床下の高さ、処理をした範囲を写真と図で残しておくと、点検や工事の際に役立ちます。
床下の空間をなくす改装は、デザインの打ち合わせの段階で、シロアリ対策とあわせて検討してください。

改装の前、床暖房や床材を張る前であれば、床下の土にも木材にも、きちんと処理ができます。内装を仕上げてからでは、同じ工事はできません。改装の計画が決まった段階で、デザインの打ち合わせと同じように、シロアリ対策も計画に入れてください。

すでに営業中の場合は

すでに営業を始めている場合でも、できることはあります。

  • 予約の少ない時期に点検する — 羽アリが出やすい春の前、冬のうちの点検をおすすめします
  • 点検口をつくれる場所がないか相談する — 押入れの床や、収納の床などに後から点検口をつくれる場合があります
  • 羽アリが出たら、すぐに相談する — 早いほど、被害の広がりを抑えられます

外国語のご相談にも対応しています

民泊・ゲストハウスのオーナーには、海外にお住まいの方や、日本語以外の言葉を話す方もいらっしゃいます。ヤマト産業には、中国語で受付・通訳・ご説明を担当するスタッフがいます。点検の結果やお見積りを、中国語でご説明することができます。実際の調査と施工は、専門の防除施工スタッフが担当します。中国語のご案内ページはこちら(简体中文)とこちら(繁體中文)です。

まとめ

  • 京町家や蔵を改装した民泊・ゲストハウスでは、床下に入れず、床の上からの応急処置しかできない事例が増えています
  • 被害が広がると、床暖房や床材を解体しての工事になり、予約・費用・口コミに大きく影響します
  • 対策は「改装前」が勝負です。防蟻処理・点検口の設置・床下の記録の3つを、改装の計画に入れてください

ご自身の物件がどの状態か、確かめるのは難しいものです。私たちヤマト産業では、京都府宇治市を拠点に関西5府県で30年、累計10万件超の施工実績を重ねてまいりました。改装前のご相談も、営業中の物件の点検も、お気軽にご相談ください。

シロアリ・雨漏り・地盤調査・断熱・住宅診断のお悩みは、関西エリア(京都・大阪・奈良・兵庫・和歌山)であれば、ヤマト産業にお任せください。

お見積り・ご相談は無料です。

フリーダイヤル:0120-641-844(通話料無料/8:00 – 17:00、日祝休)

公式サイト:https://yamato-sangyo-kyoto.com/

中岡 亘由

この記事を監修した人

ヤマト産業取締役。シロアリ業界歴約30年。”コワモテ”だが、部下からは優しいと定評があります(笑)シロアリ駆除、防除、雨漏り防水のコトなら何でも聞いてください!

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京都のシロアリ駆除・雨漏り防水工事専門業者ヤマト産業。寺社仏閣や大手会社の請負歴30年、1000件以上の実績。表面波による地盤調査では取り扱い件数No.1の実績があります。シロアリ駆除・雨漏り防水のほか、地盤調査、害虫・害獣駆除、断熱工事、その他リフォームもお任せ!京都・大阪・奈良エリア対応可。