ヤマトシロアリの生態と対策!実績30年の専門家が教える予防法

ヤマトシロアリの生態と対策!実績30年の専門家が教える予防法

「これって、ヤマトシロアリ、イエシロアリ?」

シロアリ被害に直面すると、誰もが不安を抱えるものです。シロアリが家屋に侵入している場合、放置すれば被害が拡大し、修復費用がかさむリスクも高まります。

結論からいうと、日本国内で確認されるシロアリ被害はヤマトシロアリによるものが中心です。私たちヤマト産業は京都を中心に関西でシロアリ駆除サービスを提供していますが、当社の実績データによれば、京都など内陸部のエリアでは99%がヤマトシロアリ。イエシロアリは、大阪や神戸など、西日本や気温の高い沿岸地域で確認されることが多いです。

ヤマトシロアリは、北海道を除き、ほぼ全国に分布していますし、シロアリ被害の疑いがある場合は、まず「ヤマトシロアリ」を疑ってください。そして彼らの生態を正しく理解することが、被害を未然に防ぎ、適切な対策を講じる第一歩になります。

私たち株式会社ヤマト産業は、シロアリ駆除歴30年。由緒ある寺社仏閣を含む1万件以上の施工実績を持ち、毎年3,000件以上のシロアリ駆除依頼に対応してきました。これまで積み重ねてきた経験と信頼をもとに、皆さまの住まいを守るお手伝いをしております。この記事では、ヤマトシロアリの生態と効果的な対策法をわかりやすく解説し、大切な家を守るためのヒントをお伝えしますね。

ヤマトシロアリの生態と被害の特徴

ヤマトシロアリは、日本国内でもっとも一般的なシロアリの種類であり、北海道を除く全国に生息しています。特に京都では、シロアリ駆除の99%がヤマトシロアリによるものです。そのため、京都を含む内陸部の地域でシロアリ被害に遭遇した場合、まずは、ヤマトシロアリを疑うことが重要です。

ヤマトシロアリの基本情報

シロアリのハネアリとクロアリのハネアリ
4月下旬~6月初旬に目撃が多発する羽アリ。
  • 生息エリア
    湿気の多い環境を好み、主に地中にコロニーを形成します。
  • 外見の特徴
    体長は4〜7mm程度で、全体的に淡い褐色をしており、羽アリの時期になると大量の羽を持った個体が飛び立ちます。
  • 行動パターン
    木材を主食とし、蟻道を伸ばして餌場を拡大。湿気があれば地面から離れた場所でも被害を拡大します。

被害の実態:ヤマトシロアリは本当に被害が少ないのか?

ヤマトシロアリの被害はイエシロアリに比べると「軽微」とされることが多いですが、実際には状況次第で深刻な被害を引き起こす可能性があります。

ヤマトシロアリによるシロアリ被害

コロニーの規模

ヤマトシロアリのコロニーは、一般的に1万匹程度とされ、イエシロアリの10万匹規模に比べると小規模です。しかし、蟻道そのものがコロニーの役割を果たすため、建物全体に蟻道を拡大させ、広範囲にわたる被害を引き起こすことがあります。

水を利用する能力

ヤマトシロアリは地中から水を運ぶ能力が低いとされていますが、雨漏りや結露などがある環境では、これを利用して二階や天井部分まで侵入することが可能です。そのため、特に湿気が多い場所では要注意です。

関西エリアでのヤマトシロアリ被害事例

私たちヤマト産業の社内データの傾向から、京都をはじめとする関西エリアでのヤマトシロアリ被害事例の特徴をお伝えしておきますね。

シロアリの写真

畳の腐食

京都の伝統的な木造住宅では、畳がヤマトシロアリの被害に遭うことがよくあります。畳がスカスカになり、踏むと異音がする場合は要チェックです。

浴室や台所の被害

湿気の多い浴室や台所は、ヤマトシロアリが特に好む場所です。敷居が壊れている場合や床材に異常を感じた場合、早めの点検が必要です。

目に見えない被害

ヤマトシロアリは暗くて湿気の多い場所を好むため、被害が床下や壁の中に隠れているケースも少なくありません。

京都や奈良と言った内陸部で、木造建築の多い地域は特に、こうした特徴が見られます。しかし、ヤマトシロアリの生態や被害の特徴を理解しておけば、適切な対応がしやすくなるはずです。次のセクションでは、被害を早期発見する方法やチェックポイントについて詳しく解説しますね。

被害を早期発見する方法やチェックポイント

シロアリ被害を最小限に抑えるためには、早期発見をとにかく強調させてください。ヤマトシロアリは暗くて湿気の多い場所を好むため、目に見える被害だけではなく、隠れた場所に注意を向けることが大切です。ここでは、ヤマトシロアリの被害を発見するための具体的なチェックポイントを解説します。

お手軽シロアリ診断!暮らしの様子
早期発見のための要チェックポイント

木材の空洞音に注意

シロアリに食害された木材は中が空洞化していることが多く、叩くと軽い音がします。特に畳の下や柱、敷居などの木材部分を確認する際には、音の変化に注目しましょう。

蟻道を探す

ヤマトシロアリは、地中から木材まで蟻道と呼ばれる土のトンネルを作りながら移動します。この蟻道は、地面から壁や基礎部分に向かって伸びていることが多いため、家の外壁や床下を確認する際の重要な手がかりになります。

羽アリの発生時期をチェック

ヤマトシロアリの羽アリは、春から初夏にかけて大量に発生します。この時期に窓や明かりの周りで羽アリを見つけた場合、家屋内にシロアリがいる可能性が高いです。

湿気の多い場所に注意

浴室や台所、雨漏りのある場所は特に危険です。ヤマトシロアリは水分を好むため、これらの湿気が多い箇所は特に被害が発生しやすいエリアとなります。

畳や床材の異変を見逃さない

畳がスカスカしている、床材が沈む感覚がある場合、それはヤマトシロアリの被害による可能性があります。被害が進行している場合、木材の表面がボロボロになることもあるため、日常的な点検を心がけましょう

雨漏りと被害の関係

ヤマトシロアリは地面から1メートル程度までしか水を運ぶことができません。しかし、雨漏りや結露があると、その水分を利用して高い場所にまで被害を拡大させることがあります。特に一階部分に被害が集中している場合は、近くに水漏れや湿気の原因がないか確認することが重要です。

定期的な点検の重要性

シロアリ被害を未然に防ぐためには、プロによる定期点検が欠かせません。床下や外周の状態を細かく確認することで、早期発見と迅速な対応が可能になります。ヤマトシロアリは環境が整えば数年にわたって家屋を侵食するため、定期点検は被害を最小限に抑えるための有効な手段です。

シロアリ駆除薬剤散布

効果的なヤマトシロアリ対策

ヤマトシロアリの被害を防ぐには、「自分でできる日常的な予防策」と「プロによる専門的な対策」をバランスよく取り入れることが重要です。詳しく解説すると、膨大になりすぎるので、他の記事を参考いただくとして、ここではポイントをお伝えしますね。

自分でできるヤマトシロアリ予防策

まずは、「自分でできる日常的な予防策」をご紹介します。

木材を地面に近づけない

ヤマトシロアリは、地面に接触している木材から侵入しやすい性質があります。そのため、以下のポイントを意識して木材の扱いに注意してください。

  • 基礎部分の木材管理
    建物の基礎部分に接触している木材が土に触れていると、シロアリが侵入しやすくなります。基礎部分が土から離れるよう、施工の際やDIYでの修繕時に注意しましょう。
  • 花壇や植栽の配置
    家屋周辺に花壇を設置する場合、木材や建物の基礎が土に直接触れないよう、コンクリートや防湿シートを敷くと効果的です。
  • 不要な木材や廃材の処分
    建物近くに木材や廃材を放置すると、湿気を吸収してシロアリの温床になる可能性があります。特に雨に濡れる場所では定期的に廃材を片付け、適切に処分するよう心がけましょう。
外部木材薬剤散布

湿気を防ぐ

ヤマトシロアリは乾燥に弱く、湿気の多い環境を好むため、家屋内外の湿度管理が重要です。

  • 雨漏りや結露の防止
    雨漏りや結露が発生すると、木材に湿気がたまり、シロアリが繁殖する原因になります。定期的に屋根や外壁の状態を点検し、劣化箇所を修繕することで湿気の発生を抑えましょう。また、窓周辺の結露対策として、断熱シートの設置や換気を強化する方法も効果的です。
  • 浴室や台所の換気
    湿気がこもりやすい浴室や台所は、換気扇を使用するほか、窓を開けて湿気を外に逃がす工夫をしましょう。特に、浴室の床材や配管周辺には湿気がたまりやすいため、定期的に掃除し、乾燥させることが重要です。
  • 床下換気の確保
    床下換気口が塞がれていると、湿気が溜まりやすくなり、シロアリの活動を助長します。草木や物置で換気口が塞がれていないか確認し、通気性を保つよう注意しましょう。
床下薬剤散布②

家屋周辺を清潔に保つ

シロアリの侵入を防ぐには、家屋周辺の環境管理も欠かせません。以下の具体的な手順を実践してください。

  • 庭の整備
    庭に枯れ葉や枝が溜まっていると、シロアリの餌となるだけでなく、湿気を呼び込む原因にもなります。週に一度は庭を清掃し、雑草や落ち葉を取り除きましょう。
  • 不要な物の処分
    使用していない木材製の家具や道具を屋外に放置すると、シロアリが住み着く原因になります。処分が難しい場合は、シロアリ忌避剤をスプレーして保管するか、シロアリの侵入を防ぐ処置を施してください。
  • 雨水の処理
    庭や家屋周辺に雨水が溜まると、湿気が発生しやすくなります。雨どいや排水設備を定期的に点検し、雨水がスムーズに流れる状態を保つことが大切です。
家の周りにシロアリ防除

これらの対策を実践することで、ヤマトシロアリの侵入を効果的に防ぎ、家屋を長く守ることが可能です。ただし、被害が疑われる場合や目視で異常を確認した場合には、速やかに専門業者へ相談してください。

プロに依頼すべきヤマトシロアリ対策

次に、プロに依頼すべき具体的な対策について解説します。

専門業者による床下点検

ヤマトシロアリの被害は、床下や壁の中など、目に見えない場所で進行していることがほとんどです。そのため、被害を最小限に抑えるにはプロによる徹底的な点検が必要です。

  • プロによる点検のメリット
    業者は専用の点検道具を使用し、木材の内部や床下全体をくまなく調査します。シロアリ被害が軽微な段階で発見できれば、修復コストを抑えることが可能です。
  • ヤマト産業の無料点検サービス
    当社では、無料点検も実施しています。床下の状態やシロアリの兆候を専門の目で確認し、具体的な対策を提案させていただきます。
しろあり床下点検

薬剤散布による防蟻処理

ヤマトシロアリの侵入を防ぐためには、薬剤散布による防蟻処理が効果的です。これらは、専門知識を持つ業者でなければ十分な効果を得られないことが多いため、必ずプロに依頼しましょう。

  • 防蟻処理の重要性
    土壌や木材に防蟻処理を施すことで、ヤマトシロアリの侵入を長期間防ぐことができます。建物全体に行うことで、新たな被害を防ぐための強固なバリアを形成します。
  • 薬剤散布の安心ポイント
    近年では、人やペットに優しい薬剤が使用されています。低臭性や低刺激性の薬剤も多く、安全性に配慮されています。当社でも環境に優しい薬剤を使用し、ご家族やペットが安心して暮らせる環境を守ります。
  • 施工の流れ
     1. 床下の状況を確認
     2. 必要な箇所に防蟻薬剤を散布
     3. 仕上がりの確認とアフターフォローの説明
床下木部薬剤散布

アフターフォローの活用

一度の防蟻処理で終わりではなく、定期的な点検や再施工が被害防止の鍵となります。信頼できる業者では、施工後のアフターフォローが充実していることが多いです。

ヤマト産業のシロアリ5年保証書
ヤマト産業のシロアリ駆除工事5年保証書
  • 再施工保証
    施工後にシロアリが再発した場合、再施工を無償で行う保証を提供する業者もあります。当社でも、施工内容に応じた保証プランをご用意しており、万が一の場合でも安心です。
  • 定期点検の実施
    施工後に定期点検を行い、状況を確認しながら建物を守り続けます。この継続的な管理が、被害の再発を防ぐポイントです。

信頼できる業者選びの基準

シロアリ対策を安心して施し、長く安心して暮らすためには、信頼できる業者選びが欠かせません。私たちの業界を悪く言いたくありませんが、シロアリ駆除にあたり特殊な免許や資格は不要なため、中には悪質な業者がいることも事実です。ここでは、良い業者を見分けるポイントを簡単にお伝えしますね。

シロアリ対策協会加盟店かどうか

しろあり協会認定書
※ヤマト産業の「しろあり対策協会」認定証書

シロアリ対策協会に加盟している業者は、専門的な知識と技術を備えた信頼できる業者である可能性が高いです。この協会に所属している業者は、最新の駆除技術や安全な薬剤の使用基準を満たしており、安心して依頼できます。

防除士資格を持つスタッフの存在

しろあり防除施工士証
※ヤマト産業代表のしろあり防除施工士証

しろあり防除施工士は、公益社団法人日本しろあり対策協会が発行している免許であり、この資格を持つスタッフが在籍している業者は、確かな技術と専門知識を提供してくれます。施工の品質や安全性を重視する場合、この点を確認すると良いでしょう。

自社施工の有無

シロアリ駆除風景

業者によっては、施工を外部の下請け会社に依頼するケースがあります。自社施工を行っている業者は、責任を持って施工を管理し、トラブルがあった際にも迅速に対応してくれる傾向があります。また、自社施工である場合、施工内容や使用する薬剤の詳細を把握しているため、より安心して任せることができます。

ホームページにスタッフの顔出し紹介や、自社で施工している画像が多数掲載してあれば、より信頼できるでしょう。

アフターフォローの充実度

シロアリ駆除後の点検や再施工保証の有無も重要なポイントです。万が一再発した場合に備え、定期点検や再施工が受けられるかを確認しておきましょう。

以上、良い業者を見分けるポイントをお伝えしましたが、より詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

まとめ:ヤマトシロアリから住まいを守るために

ヤマトシロアリは、日本全国に生息し、特に京都などの内陸部ではシロアリ被害の99%を占める重要な存在です。そのため、被害を防ぐためには、彼らの生態を理解し、早期発見と適切な対策を講じることが不可欠です。

自分でできること

  • 木材を地面に近づけない
    不要な木材や廃材を家の周囲に置かない。
  • 湿気を防ぐ
    雨漏りや結露、床下の換気をチェックする。
  • 家の周辺を清潔に保つ
    庭や外周の清掃を心がける。

プロに相談するべきこと

  • 専門業者による床下点検や防蟻処理で、安心を確保する。
  • アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶ。

関西エリアのシロアリ対策なら、ヤマト産業にお任せください!

私たちは30年以上の経験と実績で、長期的に安心できるシロアリ対策・駆除サービスを提供しています。床下の無料点検も承っておりますので、少しでも気になることがあればお気軽にご相談くださいね。

早めの対策で、大切な住まいを守りましょう!

スタッフ写真
シロアリ駆除30年!ヤマト産業の社員たち
中岡 亘由

この記事を監修した人

ヤマト産業取締役。シロアリ業界歴約30年。”コワモテ”だが、部下からは優しいと定評があります(笑)シロアリ駆除、防除、雨漏り防水のコトなら何でも聞いてください!

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京都のシロアリ駆除・雨漏り防水工事専門業者ヤマト産業。寺社仏閣や大手会社の請負歴30年、1000件以上の実績。表面波による地盤調査では取り扱い件数No.1の実績があります。シロアリ駆除・雨漏り防水のほか、地盤調査、害虫・害獣駆除、断熱工事、その他リフォームもお任せ!京都・大阪・奈良エリア対応可。