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こんな広告を見かけて、思わず「えっ!安いかも!」と感じたことはありませんか?しかし、この表示価格はあくまで「基本料金」であることがほとんどです。
実際にシロアリ駆除を依頼すると、住宅の構造や被害状況によって様々な追加作業が必要になることがあります。その結果、「最初に聞いていた見積もりと全然違う…汗」そんな経験をされる方が本当に多いんです。
私たちヤマト産業は、京都を中心に30年にわたりシロアリ駆除の実績を積み重ねてきました。その中で、「高額な請求をされて困っている…」というご相談をお受けすることもあります。
この記事では、シロアリ駆除で追加費用が発生する8つの代表的なケースを、他社の料金設定例も含めてご紹介します。シロアリの被害でお悩みの方、駆除を検討されている方は、ぜひ参考にしてください!
【目次】
Toggleシロアリ駆除で追加費用が発生する8つのケース
ここでは、シロアリ駆除で追加費用が発生する8つのケースを詳しく解説します。事前に知っておけば、予算オーバーを未然に防ぎ、悪質な業者の不当な請求も見抜きやすくなるはずです。

※記事中の価格目安や他社での料金設定例は参考です。業者によって料金体系や追加費用の取り扱いが異なるため、実際の見積もり依頼の際に詳しく確認することが大切です。
床下へ入る点検口がない
シロアリ駆除の作業は床下での薬剤散布が中心となるため、その床下へ入る点検口の存在がとても重要です。現在の住宅では、キッチンや洗面所の床に点検口が設けられていることが多く、床下収納庫を兼ねている場合もあります。
しかし、古い住宅や一部の建物では点検口がなく、その場合は新たに開口部を作る工事が必要で、追加費用が発生することがあります。
作業内容を簡単に説明すると以下の通りです。
- 床材を慎重に切り抜く
- 点検口の枠組みを設置する
- 床材の復旧と仕上げ作業を行う
シロアリ駆除作業に伴う点検口の新設費用は、業者よって異なります。目安の費用相場は以下の通りです。
業者タイプ | 費用相場(税抜) | 補足 |
---|---|---|
自社施工対応 | 20,000円~40,000円 | 中間マージンなし |
外注依頼必要 | 30,000円~50,000円 | 大工の手配費用を上乗せ |
※業者により異なるため、正式な見積もりが必要です。
自社で大工工事まで対応できる業者は、外部への発注コストがかからない分、追加費用を抑えられます。一方、専門の大工に外注する業者では、手配費用や中間マージンが上乗せされるため、どうしても高額になってしまいます。
見積もりを比較する際は、どちらのタイプの業者なのかを確認しておくと良いでしょう。
また、和室がある場合は、畳を持ち上げて床板の一部を切り抜くだけで点検口を作れるため、無料で対応してくれる場合もあります。(ただし、床板の状態によっては補強工事が別途必要)
ここで参考までに、他社での料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
A社 | 点検口がない場合は基本料金+35,000円 |
B社 | 洋間での開口は+45,000円 ※和室は無料対応 |
このように業者によって料金体系が異なるため、見積もりの際は必ず点検口の有無を伝えて、追加費用についても比較することが大切です。
被害が2階まで進行している
シロアリ被害が2階まで広がっている場合、やはり追加費用なしでは対応できません。屋根の損傷による雨水の侵入や、長年にわたる放置が原因で、2階の木材まで食害されていることも多いからです。
この場合、通常とは異なる駆除作業が必要になります。天井や壁内部への薬剤処理、より強力な薬剤の使用、専用機材を使った高所作業、場合によっては内装の一部撤去も必要となり、大幅な追加費用が発生することも少なくありません。
追加で必要なシロアリ駆除費用は20,000円~150,000円、さらにそれ以上まで幅広く変動します。被害の深刻度や作業の複雑さ、使用薬剤のグレードなどによって金額が決まるためです。
特にイエシロアリによる被害では、屋根裏まで達することがあり、より専門的な対応が必要なことも多いです。
参考に、実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
C社 | 2階施工は別途調査費用+施工費 ※目安:合計7万円前後 |
D社 | 被害状況により見積もりが変動する ※個別対応 |
2階への被害拡大は早期発見が何より大切です。定期点検を怠らず、水回りの異常や建物の劣化を見逃さないことで、高額な追加費用を避けることができるでしょう。

作業車の駐車スペースがない
薬剤容器や散布機材などの重量物を運搬するため、建物に近い場所での駐車が理想的ですが、すべての現場でそれが可能とは限りません。
敷地内に駐車できない場合、周辺のコインパーキングを利用したり、離れた場所から機材を持参する必要があります。このような状況では、通常の作業手順とは異なり、その分の費用が追加になることがあります。
追加の場合、基本のシロアリ駆除費用に加えて、日額で1,000円~5,000円程度が上乗せされることが多いです。駐車場の料金と、機材運搬にかかる人件費などが主な内訳です。
では、実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
E社 | 路上駐車不可のエリアではコインパーキング代を実費請求 |
F社 | 機材の搬送距離が長い場合は+3,000円/日の人件費を加算 |
契約を結ぶ前に駐車スペースの状況を詳しく説明することで、予定にない追加費用を回避できます。都市部の住宅街では特に重要な確認ポイントといえるでしょう。
玄関・壁など床下以外での駆除
シロアリ駆除は床下での薬剤処理が基本ですが、水回りの設備が直接基礎の上にあったり、玄関部分が土間になっていたりすると、床下からでは薬剤が届かない箇所が生まれてしまいます。
こうした部分では、該当箇所の表面から直接アプローチする必要があります。硬いコンクリートやタイルに専用ドリルで穴を開ける特殊処理が必要で、業者によっては基本のシロアリ駆除費用とは別に料金がかかる場合があります。
【特殊処理が必要になりやすい場所】
- 玄関入口のコンクリート部分
- 水回り設備下のタイル張り箇所
- 直接基礎に設置されたトイレ周辺
- 床下空間のない階段下スペース
- 外壁との接触部分にある構造材
このような箇所への対応では、業者によって料金体系が異なります。一部の業者では1箇所につき8,000円~15,000円程度の追加費用が見られます。穴あけの困難さや必要な薬剤量によって価格が変動するためです。
実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
G社 | タイル床への薬剤注入は別途10,000円/箇所 |
H社 | 玄関土間は構造により追加費用15,000円前後 |
特殊箇所は初回の見積もりでは見落とされがちです。契約前の点検で建物全体をしっかりと調査してもらい、追加費用の可能性について事前に相談しておくことをおすすめします。
床下全体など被害の範囲が広い
シロアリによる食害が限られた箇所ではなく、建物の構造材全体に広がっている場合、標準的な駆除プランでは十分な効果が期待できません。深刻な状態では、処理すべき箇所が大きく増加し、追加の駆除費用が発生することが多いです。
すべての被害箇所を特定して、それぞれに適切な処理を施すという、非常に手間のかかる作業が必要になります。長時間の現場作業を継続することも多いでしょう。
この場合、シロアリ駆除費用は通常の坪単価+1,000円~3,000円程度の上乗せが必要なケースが見られます。被害範囲や処理の複雑さに応じて料金が設定されることが多く、詳細な現地調査の上で見積もりが決定されます。
実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
I社 | 被害範囲に応じて坪単価が変動 ※最大+3,000円 |
J社 | 通常は1坪+1,800円 ※全体被害で+2,800円 |
大規模な被害に発展する前に駆除を依頼することが、経済的な負担を軽くする最良の方法です。住宅の健康状態を定期的にチェックし、小さな変化も見逃さない注意深さが重要といえるでしょう。

補修・再発防止など関連工事が必要
シロアリによる食害が長期間続くと、建物の重要な構造部分にまで影響が及ぶことがあります。例えば、床下の束柱が腐食したり、湿気が慢性的にこもる環境が定着すると、シロアリを駆除しただけでは根本的な解決にはなりません。
このような状況では、構造的な安全を回復する補修作業や、再発を防ぐ改善工事が必要になります。これらの工事はシロアリ駆除費用とは別の予算が必要で、場合によっては駆除費用を上回る高額な費用になることもあります。
代表的な関連工事と費用の目安は以下の通りです。
工事内容 | 目安価格(概算) |
---|---|
束柱の交換 | 15,000円~/本 |
床下換気扇の設置 | 55,000円~ |
調湿マット設置 | 3,000円~/㎡ |
防湿シート施工 | 3,000円~/㎡ |
※業者により異なるため、正式な見積もりが必要です。
これらの工事は、将来にわたる建物の健康状態を考えた上で判断されますが、中には不要な工事を勧める悪質な業者もゼロではありません。そのため、工事の必要性について十分な説明を求め、納得できる根拠を示してもらうことが大切です。
実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
K社 | 湿気対策のために換気扇設置を提案 ※+12万円~ |
L社 | 床下腐朽部分の補修で別途工事費+15万円 |
追加工事の提案を受けた際は、その場で即決せず、他の専門業者にも相談してから判断するのが賢いでしょう。
薬剤のグレードアップを希望
通常のシロアリ駆除では、安全性と効果を両立させた標準的な薬剤を使用します。しかし、ペットを飼っていたり、ご家族にアレルギー体質の方がいる場合などは、より安全性に配慮した薬剤を希望されることがあります。
このような薬剤のグレードアップを選択した場合、通常の駆除費用に加えて追加が発生します。高性能薬剤や低刺激性薬剤は、どうしても価格が上がってしまうのです。
追加費用の目安は、通常の薬剤に対して20~30%程度の割増しが一般的です。ただし、選択する薬剤の種類や処理面積によって金額が変わるため、事前に詳しい見積もりを確認することが大切です。
また、薬剤の選択に迷った場合は、ご家庭の状況を業者に詳しく説明し、費用と効果の最適なバランスを見つけることが重要になるでしょう。
外周処理工法・ベイト工法の場合
住宅の構造によっては、床下に作業員が入れない、または配管や設備で床下空間がふさがれている場合があります。このような状況では、外周処理工法やベイト工法といった特殊な工法を選択することになります。
- 外周処理工法
床下に入れない場合に建物の周囲の土壌に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐ方法 - ベイト工法
毒餌を設置してシロアリに巣に持ち帰らせることで、シロアリの集団全体を駆除する誘引式の方法
これらの工法は、通常の床下作業とは全く異なる手順と材料が必要になるため、シロアリの駆除費用も大幅に変わってきます。
「外周処理工法」の場合、一般的な戸建て住宅で100,000円~250,000円程度の費用。ただし、この工法は主に予防目的であり、既にシロアリが侵入している場合の駆除には適さないことがあります。
「ベイト工法」の場合は、初年度の設置費用が130,000円~200,000円程度、継続的な管理費用(定期点検・薬剤交換)として年間50,000円~120,000円程度がかかります。契約期間は業者により様々です。
※業者により異なるため、正式な見積もりが必要です。
実際の業者による料金設定例をご紹介します。
業者 | 料金設定 |
---|---|
M社 | 床下進入不可のため外周処理で130,000円 |
N社 | ベイトシステム設置後の年1回管理契約で150,000円 |
これらの特殊な工法は高額になりがちですが、建物の構造上やむを得ない場合もあります。特にベイト工法は継続的なメンテナンス費用がかかるため、長期的な費用計画も考えての選択が重要になるでしょう。
以上、シロアリ駆除で追加費用が発生する8つのケースについて解説しました。
これらの情報を参考に、シロアリ駆除の見積もり時には追加費用の可能性についてしっかりと確認し、総合的な判断で比較することをおすすめします。
また、想定外の出費を避けるためには、契約前の詳細な打ち合わせも大切です。

まとめ:シロアリ駆除は追加費用を含めて比較
シロアリ駆除の料金体系は、基本的な坪単価だけでは正確な費用を把握できません。住宅の構造や被害状況によって、最終的な支払い金額が当初の見積もりから大きく変わることも珍しくないでしょう。
信頼できる業者選びのポイントは?
- まず現地調査は「無料」で実施してくれるのか?
- 基本料金に何が含まれて何が含まれていないのか?
- どのような場合に別途で追加費用が発生するのか?
これらを事前に明確にしてくれる業者を選ぶことです。透明性の高い説明をする業者なら、想定外の支払いリスクを最小限に抑えることができます。
いくらかかるか心配?まずは無料で調査
シロアリ駆除費用を比較する際は、基本料金の安さだけではなく、追加費用も含めた総額で検討することが大切です。
私たちヤマト産業では、お客様に安心していただけるよう、無料の現地調査はもちろんのこと、すべての費用項目を事前に詳しくご説明しています。「聞いていた金額と違う…」といったトラブルを防ぐために、どんな小さなことでもご相談ください。
シロアリの不安を抱えながら、費用のことで心配になるのは当然です。でも、一人で悩む必要はありません。私たちが30年間で培った経験と技術で、あなたの大切なお住まいをしっかりとお守りします。まずはお電話、またはお問い合わせフォームから、気軽にお声がけくださいね!
