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シロアリ・2017年新卒でヤマト産業株式会社に入社。数千件のシロアリ調査・駆除に従事。断熱や防水の業務も担当している。
こんにちは!
ヤマト産業の濱尾です。
私たちが、実際にシロアリ駆除工事をさせて頂く中で、特にシロアリの発生が多い場所をランキング方式で上げさせていただきます。
シロアリは基本的に光の当たらないところ・水分があるところ・木材があるところに生息します。
その発生源は主に土からです。「蟻道」と呼ばれる、土のトンネルを形成し、光や乾燥から身をまもり、木材を加害していきます。 もし、お家で「蟻道」を見かけた場合や、木材がフカフカするなどの症状があった場合は、要注意です!!
では、ランキングに参りましょう。
第1位 タイルのお風呂
第2位 玄関かまち
第3位 トイレ
第4位 縁側・ウッドデッキ
シロアリは、光のない空間や水分が含まれる空間を好みます。
タイルのお風呂は経年とともにタイルにヒビがはいり、壁面に水分が浸透します。
タイルの表面は熱の影響を受けやすく、壁の中で結露を起こす可能性がたかくなります。 壁の中は光が届かないため、シロアリにとっては条件の良い環境となります。
また、土間タイルの面でも細かい亀裂からヒビがはいり、水が侵入することによって タイルの下の土が湿気を帯びた土となり、シロアリの侵入のリスクが高まります。
駆除方法
タイルでできたお風呂には壁面を確認することができません。
また、床下が存在しないため、シロアリの発生源である土壌面に薬剤を散布することができません。
タイルのお風呂では、壁の中の柱間(30cmくらい)のタイル目地に4ミリほどの穴をあけ、その穴から薬剤を注入します。そうすることにより、壁面すべてに薬剤を注入することが可能になります。
使用する薬剤は、ドミノ効果を発揮するの薬剤を使用します。
床下では床下では、土台を8ミリの木工ドリルで先行し、薬剤を注入します。
玄関かまちは、タイル土間と近いところにあるため、シロアリの被害に遭いやすい場所です。
タイル土間の下で発生したシロアリが、基礎の立ち上がり面をそって、シロアリが侵入することがよくあります。
また、玄関枠の中や床下の枠木などからシロアリが侵入し、玄関かまちを食べていることがよく見られます。
駆除方法
土間タイルと距離が近い玄関かまちでは、床下に入り、薬剤注入を行うことが有効です。
土間タイル下には侵入できないため、玄関袖壁には壁面に穴をあけ、薬剤を注入します。
必要に応じて、玄関の土間タイルに穴をあけ、タイル下の土に薬剤を注入します。
トイレのシロアリの被害頻度は第一位の風呂の食害と似ていますが、基本的にはトイレは風呂と同じくタイルの壁が多く、
壁の中でシロアリが発生していることがよくあります。
水分量に関して風呂よりも劣るものの、やはりシロアリが発生しやすい場所としては上位にランクインします。
駆除方法
土間タイルと距離が近い玄関かまちでは、床下に入り、薬剤注入を行うことが有効です。
また、玄関ドア枠からも薬剤を注入します。
土間タイル下には侵入できないため、玄関袖壁には壁面に穴をあけ、薬剤を注入します。
必要に応じて、玄関の土間タイルに穴をあけ、タイル下の土に薬剤を注入します。
縁側は、外部に面しており、風通しも良いことから、一見シロアリの被害に遭いにくいように思われますが、雨や湿気などで木材の含水率が上がることでシロアリの被害に遭いやすくなっております。
また、風などの影響で土埃が木材にかかり、木材が土に埋もれてしまうことによってシロアリが発生することもよくあります。
駆除方法
縁側(ウッドデッキ)の下に侵入し、シロアリの被害がある木材に関しては、8㎜のドリルで穴をあけ、そこに薬剤を注入します。
工事のために開けた穴が見えがかりになる場合は、木栓で修復をします。
実は、家の周りの花壇もシロアリが発生する可能性が高い場所となっております。
その中でも、特に写真のような、家の周りに密接している花壇や、家の壁面まで土で埋めてしまっている花壇は要注意です。
このような状態になると、シロアリだけではなく、土からの湿気で腐れが発生したり、黒アリの被害に遭いやすくなることがあります。
ここ数年、断熱性能を向上するために、基礎の外側に断熱材を設置する工法があります。
実はこの断熱材が、シロアリを引き寄せる原因となります。
また、一度シロアリが入ってしまうと、加害個所の特定が難しく、特殊な処理をしないといけないのが問題点です。
実は、シロアリは床下から侵入するだけではなく、基礎の外側を通って家を加害することがあります。
特に、家と家の間が狭く、風通しの悪い場所や、家の周りに段ボールや木製の棚等を置いている場合は要注意です。
「昔は一階だったけど、今は2階になっている」というお家ですが、建物の外に柱を立てることがあります。
実はこの柱ですが、基礎の外側に柱を増設するため、シロアリの被害に遭いやすいところになります。私たちが点検の際には必ず確認するところです。
増築を行った家は、本来設置しているはずの通風口がふさがっていることが多く、床下の風の通りが悪くなっていることがあります。
さらに、基礎を増設することによって、基礎と基礎の間にシロアリが発生し、木材を加害することがあります。
増築の方法によっても、危険度は変わります。
数多くのお家を点検させていただき、その経験からシロアリの発生しやすい場所をいくつか説明させていただきました。
シロアリは非常に小さな個体で、0.6ミリの隙間があれば侵入できます。
上記以外にも、コンクリートの隙間や、配管の断熱材の隙間等からシロアリが発生するケースもあります。
建物の築年数と共に、シロアリの発生する可能性はどんどん高くなる傾向にあります。
大切なお家をシロアリの被害から守るためにも、定期的な点検、シロアリ予防工事が必要です。 ヤマト産業では床下点検を随時、承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。