「隣の家でシロアリが出たらしいの…」
そんな話を耳にしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか。「もしかして、うちにも被害が広がるのでは…」こう不安を抱える方が大半ですよね。
目に見えない場所で進行するシロアリ被害だからこそ、隣の家からの影響や自宅での発生リスクが気になるのは自然な反応です。
しかし、感情的になって慌てるのではなく、まずは正しい知識を身につけることで適切な判断ができるようになります。隣の家のシロアリが実際にどの程度の影響を与えるのか、そして今すぐ取るべき対策は何なのか…。
私たちヤマト産業は30年のシロアリ駆除経験で1万件以上の施工実績を持ち、毎年3,000件を超えるご相談に対応してきました。この記事では、あなたが今まさに直面している疑問にお答えしながら、実践的なアドバイスをご提供いたします。
モヤモヤした気持ちをスッキリと解消して、安心して毎日を過ごせるようになりましょう!
【目次】
Toggle隣の家にシロアリが発生した場合の周囲への影響について
隣の家でシロアリ被害が発生しても、直ちに自分の家へ移ってくる可能性は低いといえます。ただし、後述するシロアリの種類によっては行動範囲が異なるため注意が必要です。
まず、シロアリが建物に侵入するルートは主に土壌からです。仮に隣の家で駆除が行われて、それにより慌てて逃げ出したシロアリがすぐに土の中を移動して来ることは、一般的に考えにくいのです。
また、周辺で複数のシロアリ被害が確認された場合でも、もともとその土地にいたシロアリだった場合が多く、それぞれが独立したコロニー(巣)であることがほとんどです。
ただし、いくつかの注意点は理解しておく必要があります。シロアリの行動パターンなどを知ることで、必要以上に心配することなく適切な対策を取ることができるでしょう。
飛んできた羽アリは被害につながらないの?
シロアリは土の中に巣をつくり集団で暮らしているため、通常は人の目に触れることはありません。そんな中、私たちがシロアリの存在に気付くのは、春から夏にかけて地上に飛び立つ、いわゆる羽アリの群飛のタイミングになります。
この時、隣の家から飛んできた羽アリが、建物内に入り込むことはあり得ますが、そこで直ちに巣づくりを行ったり、木材を食い荒らしたりするなどの可能性は低いでしょう。
羽アリが地上に飛び立つのは、オスとメスがペアになって新しい場所で巣をつくり繁殖するためですが、羽アリが巣を作るには、湿った朽木や土壌などの生育に適した環境が必要だからです。(ただし、床下の湿度が高い家や水漏れがある家などは要注意)
仮に、羽アリが新たな巣づくりを行ったとしても、実際の被害が現れるまでには一般的に数年かかります。だからもし羽アリを見かけても慌てず、まずは駆除会社に相談することが重要になるでしょう。
※羽アリとは、春から夏にかけて新しい巣を作るために羽を生やして飛び立つシロアリのことで、普段は地中にいる通常のシロアリとは異なり、地上で目撃される唯一のシロアリです。
ヤマトシロアリとイエシロアリの行動範囲は?
日本国内で発生するシロアリ被害のほとんどは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類です。このヤマトシロアリとイエシロアリでは移動距離に大きな差があるため、隣の家からの影響度も変わってきます。
シロアリの種類 | 行動範囲 | 隣の家からの影響 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 数m程度 | 考えにくい |
イエシロアリ | 半径100m程度まで及ぶ | 可能性あり |
ヤマトシロアリの行動範囲はわずか数m程度と限定的で、隣の家から移動してくる可能性は低いといえます。一方、イエシロアリの行動範囲は半径100m程度まで及ぶこともあるため、比較的広い範囲での影響が考えられます。
ただし、ヤマトシロアリでも、環境悪化によりエサ場を求めてコロニー(巣)全体が移動することがあります。この場合、たまたまその隣の家が移動先になることはゼロではありません。
とはいえ前述した通り、隣の家でシロアリ被害が発生しても、直ちに自分の家へ移って被害をもたらす可能性は低いことは補足しておきます。
シロアリの被害を受けやすい環境とは?
隣の家のシロアリがあなたの家に影響する可能性を判断するには、自宅の環境を確認することが大切です。仮に湿気が多く風通しの悪い環境では、隣の家からのシロアリだけに限らず、新たなコロニー形成のリスクも高まります。
特に注意が必要な環境条件は以下の通りです。
- 床下の湿度が高く換気が不十分である
- 雨漏りや水漏れが発生している
- 建物の周辺に朽木や廃材がある
- 庭の手入れが行き届いていない
- 基礎部分にひび割れがある
これらに該当するなら、自宅でのシロアリ発生リスクが比較的高い状態といえます。定期的な点検と環境の改善を早めに検討するべきです。

隣の家のシロアリ被害を知った時の対策とは
隣の家でシロアリ被害が発生した場合、直ちの影響は少ないものの、この機会に自宅の対策を見直すことが大切です。
対策にはいくつかの方法がありますが、最も一般的なのは「薬剤散布」の実施です。シロアリは土壌から建物へ侵入するため、床下を中心とした散布を行うことで被害を未然に防ぐことができます。
薬剤散布で効果的に予防するには?
床下への薬剤散布では、土壌処理剤と木部処理剤を使い分けることで、シロアリの侵入経路を効果的に遮断できます。ただし、専門的な知識と技術が必要となる作業です。
隣の家からシロアリが移ってくる心配は、適切な薬剤処理を行うことにより安心に変わるでしょう。一般的な駆除会社では施工後の保証や定期点検サービスも提供しており、長期的な安心も期待できます。
なお、「薬剤散布による施工」の方法や手順に関する詳しい内容は以下の記事を参考にしてください。
自分でできる日常的なチェック
専門的な対策と合わせて、あなた自身ができる日常的なチェックも重要です。シロアリの兆候を早期に発見することで、被害の拡大を防ぐことが期待できます。
主に点検すべき箇所と方法を以下にまとめました。
点検箇所 | チェック内容 | 発見時の対応 |
---|---|---|
床下空間 | 蟻道や木屑 | 専門会社に連絡する |
水回り周辺 | 湿気や異臭 | 換気を強化する |
基礎部分 | ひび割れ | 補修を検討する |
建物外周 | 朽木の放置 | 即座に撤去する |
特に梅雨時期などは湿度が高くなるため、普段以上に注意深く観察することをおすすめします。また、普段からシロアリにとって都合のよい環境を作らないよう、十分に配慮することもシロアリから家を守るうえで重要なポイントとなります。
シロアリにとって都合のよい環境を作らないための方法については、以下の記事を参考にしてください。
床下診断を受けるべきタイミング
隣の家でシロアリ被害が確認された場合、あなたの家の状況を専門的に診断してもらうタイミングの1つといえます。以下のような場合では、迷わず床下診断を依頼しましょう。
- 羽アリを室内で発見した場合
- 床にふわふわした感触がある場合
- 隣の家のシロアリ被害が深刻な場合
- 近隣でシロアリ被害が複数件ある場合
早めの診断により、仮にシロアリが発見されても被害を最小限に抑えることができ、もし被害がない場合でも、現在の建物状況に応じた予防のアドバイスを受けられます。

なお、私たちヤマト産業では「床下の無料診断」「薬剤散布」によるシロアリ対策を行っています。施工後には、5年間の保証、節目ごとの点検を行うなどのアフターメンテナンスも充実していますので、ぜひご検討ください。
まとめ:他人事ではない隣家の被害…無料診断で安心を
隣の家でシロアリ被害が発生したという知らせは、確かに不安を感じさせる出来事です。しかし、この状況を「他人事」として見過ごすのではなく、自宅の現状を見つめ直すきっかけとして活用することが重要といえます。
「うちは大丈夫だろう」「まだ築年数も浅いし心配ない」と考えがちですが、シロアリは予想以上に身近な存在です。近隣での被害発生は、その地域がシロアリにとって住みやすい環境である可能性を示すサインでもあります。
シロアリ被害は目に見えない場所で進行するため、気づいた時には既に深刻な状況になっている場合も少なくありません。だからこそ、隣の家での被害を知った今、専門会社による診断を一度検討してみてください。
「もしかして…」という不安を抱えたまま過ごすよりも、一度しっかりとした診断を受けて現状を把握する方が、精神的にもずっと楽になります。
関西地域にお住まいの方でしたら、私たちヤマト産業にご相談いただけます。30年にわたるシロアリ駆除実績をもち、隣家からの影響も含めた総合的な診断を無料で実施しています。
少しでも気になることがあればお気軽にお声かけください。あなたの大切なマイホームを一緒に守らせていただきます。