シロアリの侵入経路は?侵入を防ぐためにどう守るべき?

シロアリの侵入経路は?侵入を防ぐためにどう守るべき?

シロアリは、誰にも気付かれることなく建物内に侵入し、エサである木材を食い荒らします。

いったんシロアリの侵入を許し、建物の重要な構造部分を食べられると、本来の性能が損なわれるばかりか、元の状態に戻すことは簡単ではありません。

大事なマイホームをシロアリの被害から守るには、侵入されないよう、予防のための対策を講じておくことがきわめて重要になります。

では、シロアリが建物内にどのような経路で侵入してくるのでしょうか?

そこで今回は、シロアリのおもな侵入経路について、また侵入を防ぐためにどこをどのように守る必要があるのか詳しく解説いたします。

シロアリの侵入経路は?

シロアリが建物内へ侵入する際、以下の通り、大きく2つの経路が考えられます。

  • 土壌から侵入
  • 飛来による侵入

土壌から侵入

シロアリの侵入経路のほとんどは、土壌からとなります。

なぜなら、シロアリは土の中に巣をつくって集団で暮らしており、そこからエサを求めて移動するためです。

そして、シロアリは、日光や乾燥を苦手としており、それらから身を守るため「蟻道」と呼ばれるトンネル状の通路をつくって、その中を移動します。

そのため、「蟻道」がある場合は、シロアリが侵入した形跡として捉え、早急に対策を検討することが重要になります。

なお、「蟻道」に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

また、シロアリは、おもに床下の土壌から侵入してくることが多くなりますが、ベタ基礎や土間コンクリートであっても安心はできません。

というのも、これらコンクリートに囲まれた空間であっても、打ち継ぎ部分や配管の周辺、セパレート金物の腐食などで隙間が生じることがあるためです。

シロアリは、0.6mmほどのわずかな隙間があれば、いとも簡単に侵入できることが明らかとなっており、実際に多くの建物が被害を受けています。

その他にも、玄関は、土壌との距離が近いことから、シロアリの被害がとくに多く、必ず対策をしておきたい場所となります。

なお、玄関のシロアリ対策については、以下の記事を参考にしてください。

飛来による侵入

シロアリは、羽アリシーズンになると、飛来によって建物内へ入ってくることがあります。

シロアリの羽アリは、春から夏の一定の時期に限って、巣の中の一部が一斉に地上へと飛び立つ現象が見られます。

羽アリが一斉に飛び立つおもな目的とは、巣の中の数が増えすぎることにより、その一部が別の場所に新たな巣を形成して繁殖を行うことです。

この羽アリシーズンは、シロアリがわたしたちの目の前に現れる、唯一ともいえるタイミングとなります。

羽アリが飛べる距離はそれほど長くありませんが、窓や玄関などの開口部が開いていると侵入も可能となります。

しかし、羽アリが家の中へ入り込んだとしても、その場所で直ちに木材を食い荒らすといった行動をとることは考えられません。

なぜなら、羽アリが巣をつくるには、湿った朽木や土壌など、生育に適した環境が必要となるためです。

しかし、羽アリが別の場所から飛来してきたのではなく、床下など建物内から現れたのであれば、すでに被害を受けている可能性があるため早めに対処することが重要になります。

なお、羽アリに関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

シロアリの侵入を防ぐためにどう守るべき?

シロアリの侵入を防ぐには、ほとんどの侵入経路である床下に対し、予防としての対策を講じることが重要です。

まず、木造住宅の多くは、新築時にシロアリを予防するための処理を施しています。 この点は、以下の通り、建築基準法に基づく措置となります。

建築基準法施行令  第49条 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。 2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

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以上のように、木造住宅の場合、地面と地面から1メートル以内にある土台や柱、筋交いのような構造部に対し、薬剤散布などの処理を施すことが一般的となっています。

しかし、この薬剤は、土壌や空気を汚染することのない、安全に分解される期間である5年で効果が切れるようつくられています。

つまり、築後5年以降は、基本的に所有者の責任で対策を行っていかなくてはならないということです。

シロアリによる被害は、薬剤の効果に切れ目をつくらないよう、適切に対策を講じていくことが重要なポイントとなります。

なお、シロアリ対策の具体的な方法については、以下の記事を参考にしてください。

まとめ

シロアリの侵入経路は、「土壌から」、あるいは「飛来による」の2つのケースが考えられますが、そのほとんどは「土壌から」となります。

よって、大事なマイホームをシロアリの侵入から守るには、床下で予防のための対策を行うことが非常に重要になります。

ヤマト産業では、シロアリ対策の施工後には5年間の保証を付けており、その他アフターサービスも万全です。

また、30年近くもの経験に基づくノウハウと、安心な自社施工により、シロアリの被害からお客様を守ることを第一に施工を行っています。

シロアリの侵入からマイホームを守るための対策を検討している方は、お気軽にご相談ください。

中岡 亘由

この記事を監修した人

ヤマト産業取締役。シロアリ業界歴約30年。”コワモテ”だが、部下からは優しいと定評があります(笑)シロアリ駆除、防除、雨漏り防水のコトなら何でも聞いてください!

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