一軒家のシロアリ駆除の値段相場は？値段の決まり方や安くする方法も解説

友人から「一軒家のシロアリ駆除の値段相場っていくらくらいなの？」と聞かれました。

たしかに、気になりますよね。話を詳しく聞いていくと「値段が無駄に高い業者には依頼したくない」と言います。それが自然な気持ちです。

一軒家のシロアリ駆除では個々に違った状況が考えられ、点検口の設置やシロアリの種類、被害が進んでいるときの特別な処置など、いくつもの理由で値段が上がります。

業者によって見積もり額に大きな差が出るケースが多いのも事実です。

私たちヤマト産業はシロアリ駆除歴30年・年間3,000件の施工実績。京都・大阪・奈良など関西圏のシロアリ駆除に精通しているプロフェッショナルです。この記事では、一軒家のシロアリ駆除の値段相場をテーマに解説します。

最後までお読みいただくと、シロアリ駆除の値段の決まり方や安くする方法などがわかり、業者選びにも役立つはずです。見積もりが適正価格かどうかも見極められるようになります。

なお、関西地方にお住まいで一刻も早くプロに任せたい方、まずは相談したい方は下記からご連絡ください。気になる方は無料でお家診断も可能です！

下記の動画にも概要をまとめたので、ぜひご覧ください！

一軒家のシロアリ駆除の値段相場は「6,000～8,000円／坪」

一軒家のシロアリ駆除にかかる値段の相場は、1坪あたり6,000～8,000円が目安です。たとえば、延床面積30坪の一軒家（1階床面積約15坪の場合）なら、9万～12万円程度が相場といえます。

なお、シロアリ駆除は土の中から床下を通って侵入するシロアリの性質上、原則として1階の床面積を基準に費用を計算します。

事前に相場を知っておけば、見積もりを取った際に「この値段は妥当なのか」を判断する基準ができるでしょう。

ただし、シロアリ駆除の値段は業者が自由に設定できるため、相場から大きくかけ離れた金額を提示する会社もあります。

一方、極端に安い値段を提示する業者の中には、後から追加料金を請求したり、手抜き工事をしたりする悪質なケースもあるため注意が必要です。

また、1坪あたり6,000～8,000円の相場は、あくまで一般的な予防施工や軽度の被害を想定した値段です。被害の範囲が広ければ広いほど、必要な薬剤の量や作業時間などが増えるため、その分費用もかさんでしまいます。

そのため、早めに対処することで、駆除にかかる費用を抑えられるでしょう。

シロアリの駆除料金の表記方法

シロアリ駆除の値段は業者によって表記方法が異なり、次の3つのパターンがあります。

• 〇〇坪まで〇〇円
• 坪単価〇〇円～
• ㎡単価〇〇円

同じ施工内容でも、表記方法によって値段が安く見えたり、わかりづらく感じたりすることがあります。正しく理解しておかないと、後で「思っていた金額と違う！」とびっくりすることになりかねません。

ここでは、それぞれの表記パターンの特徴と注意点を詳しく解説します。

「○○坪まで○○円」には落とし穴が

近年増えてきているのが、「○○坪まで○○円」という表記方法です。たとえば「18坪まで81,000円（税別）」といった料金設定ですね。

一見わかりやすく感じるかもしれませんが、このパターンには落とし穴があります。

なぜなら、18坪未満であれば何坪であっても一律81,000円になるため、坪数が少ないほど1坪あたりの単価が割高になってしまうからです。

• 18坪の場合：81,000円÷18坪＝1坪あたり4,500円
• 12坪の場合：81,000円÷12坪＝1坪あたり6,750円
• 9坪の場合：81,000円÷9坪＝1坪あたり9,000円

このように、同じ81,000円の料金でも、1階床面積が9坪の一軒家なら9,000円/坪と割高になってしまいます。

見積もりを取る前に、建物の図面で坪数を確認し、1坪あたりの単価を計算することをおすすめします。

「坪単価○○円～」は最低価格に注意

「坪単価○○円～」と表記されている場合、その金額は最低価格であることを理解しておきましょう。

たとえば「坪単価5,000円～」と記載されていても、実際には作業内容や建物の状況によって坪単価7,000円や8,000円になることも珍しくありません。

最低料金は通常、被害がない状態での予防施工を前提としていることが多いです。

実際に駆除が必要になると、被害の状況や使用する薬剤のグレード、建物の構造、床下の高さや施工の難易度などによって坪単価が大きく増えるのです。

「○○円～」の表記を見たら、必ず「最終的にいくらになるのか」を業者に確認しましょう。

「㎡単価○○円」は坪に換算して確認

㎡単価で表記されている場合、坪単価表記よりも安く見えるため注意が必要です。この場合、㎡単価に約3.3をかけることで坪単価に換算できます。具体的に計算してみましょう。

【1㎡3,000円と記載されている場合】
3,000円×約3.3＝約9,900円/坪

一見すると「3,000円なら安い！」と感じますが、坪に換算すると相場の6,000～8,000円を超えてしまいます。業者によっては、あえて㎡表記にすることで値段を安く見せているケースもあるのです。

見積もりを比較する際は、必ず単位を揃えて計算することが大切ですね。

以上、シロアリ駆除料金の3つの表記パターンについて解説しました。

単位や条件をしっかり確認すれば、見かけの安さに惑わされることなく冷静に業者を選べるでしょう。

一軒家のシロアリ駆除の費用相場は業者のタイプで異なる

一軒家のシロアリ駆除の費用相場は、業者のタイプで異なります。大きく分けると以下の3つです。

この表を見ると、ホームページやSNS集客のみを行う仲介業者が最も安い傾向にあることがわかります。ただし、値段だけで決めると後悔することもあるため、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

中でも自社施工の会社は、施工品質の管理が徹底されており、施工後のアフターフォローにも力を入れている会社が多いですね。

各業者のタイプには一長一短があるため、何を優先するかで判断が変わってきます。それぞれのメリット・デメリットについては、下記の記事で詳しく解説していますのでご参考ください。

どのタイプが自分に合っているか理解することで、予算や希望に応じた業者選びがスムーズになるでしょう。

一軒家のシロアリ駆除の値段の決まり方

シロアリ駆除の見積もりを見ても、なぜその金額になるのかわからず、不安に感じる方は多いのではないでしょうか。

実は、駆除の値段にはいくつかの要因があり、それらを理解すれば見積もりが妥当かどうか判断しやすくなります。

主な要因は、床下点検口の有無、シロアリの種類、そして木材交換などの大工工事が必要かどうかです。これらの要素が組み合わさって、最終的な値段が決まってくるのです。

点検口の有無で値段が変わる理由

シロアリ駆除では、まず床下に潜り込んで被害状況を確認する必要があります。そのため、床下に入り込むための点検口が欠かせません。

もともと点検口がある家なら問題ありませんが、古い一軒家や特殊な構造の建物には点検口が設置されていないケースもあります。また、点検口はあっても床下のスペースが極端に狭く、作業員が入れない場合もあるのです。

そうなると、新たに点検口を設置する工事が必要になり、その分の費用が追加されます。

点検口の新設費用は業者によって異なり、相場は30,000～40,000円程度が一般的です。業者の規模や地域、施工内容によって費用は変動するため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

ただし、キッチンの床下収納や和室の畳を上げて簡易的な点検口を作れる場合は、無料または数千円程度のコストで対応できることもあります。先に確認しておくと安心ですね。

シロアリの種類により駆除の難易度が異なる

日本の住宅に被害を与えるシロアリは、主に「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類です。

種類によって巣の規模や駆除の難易度が異なるため、値段にも大きく影響します。

※一般的な目安です。

最も一般的なヤマトシロアリであれば、通常の駆除方法で対応できることが多いです。

しかしイエシロアリになると、巣の規模が桁違いに大きく、駆除に必要な薬剤量や作業時間が大幅に増えるため、駆除費用が通常より高額になる傾向です。

さらに厄介なのが外来種のアメリカカンザイシロアリです。乾燥した木材を好み、家の中の様々な場所に小規模なコロニーを複数形成する習性があります。蟻道を作らないため発見が難しく、1つのコロニーを駆除しても別の場所に潜んでいることが多いため、完全駆除が極めて困難です。

アメリカカンザイシロアリの駆除には専門的な技術が必要で、穿孔注入処理やホウ酸処理などの特殊な方法が用いられます。対応できる業者も限られており、ヤマトシロアリ駆除と比べて費用が大幅に高くなるケースが多く見られます。

被害の範囲や個体数が多ければ多いほど、それだけ駆除にかかる労力も大きくなり、値段も跳ね上がる傾向です。

木材交換や大工工事が必要な場合の追加費用

シロアリ駆除の基本料金に含まれるのは、一般的に薬剤散布による駆除・予防処理のみです。

もしシロアリ被害が深刻で、大引きや束柱、土台といった構造材がボロボロになっている場合は、木材の交換や補強などの大工工事が別途必要になります。

被害状況によって金額は大きく変わりますが、軽度なら数十万円程度、被害が柱や梁などの主要な構造材にまで及んでいる場合は100万円以上かかることもあります。

特に築年数の古い一軒家では、気づかないうちに被害が進行しているケースがあるため要注意です。

修繕が必要かどうかは、専門業者による点検・調査を受けることで判明するため、まずはプロにしっかり見てもらうことが大切です。

以上、シロアリ駆除の値段を左右する3つの要因について解説しました。

これらのポイントを押さえておけば、高額な見積もりを提示されても冷静に妥当性を判断できます。

一軒家のシロアリの駆除業者の選び方

シロアリ駆除の依頼先を選ぶ際、値段の安さだけに目を奪われてしまうのは危険です。

なぜなら、安く見積もるために必要なアフターフォローを省いていたり、効果の乏しい安価な薬剤を使用するケースもあるからです。やはり、施工の品質や保証内容が値段に直結しているケースは多いです。

ここでは、値段以外にも注目すべき4つの観点を紹介します。これらを踏まえて、総合的な視点で業者を選びましょう。

定期点検サービスがあるか

シロアリ駆除に使われる薬剤は、一般的に5年間効果が持続しますが、その後は効果がなくなっていきます。そのため、一度の駆除で完了ではなく、継続的な管理が欠かせません。

工事後に定期的な点検を行うことで、薬剤効果が切れる前にメンテナンスができ、万が一シロアリが再発した場合もいち早く発見できるのです。

逆に、一度の駆除だけで「大丈夫です」「もう安心です」と言い切る業者は疑うべきです。

シロアリが再発生した際の対応が早いか

シロアリは集団で活動するため、被害の進行が速く、再発生するリスクが高い害虫です。だからこそ、シロアリが再び発生した際に、迅速に対応してくれる業者に依頼することが重要になります。

中には「深夜や早朝に対応できること」を条件にされる方もおられますが、必ずしも優先すべき条件ではありません。

多くの業者は、日中の営業時間内に作業を行うのが一般的です。深夜や早朝の対応にこだわってしまうと、選択肢が極端に狭まり、信頼性の高い業者を見逃してしまうおそれがあります。

むしろ、営業時間内でいかに迅速に対応してくれるか、さらに保証期間内の再施工対応はどうなっているかを確認することが重要です。

連絡を入れてから迅速に対応してくれる、フットワークの軽い業者を選びましょう。

適切な提案ができるかどうか

質の高い業者は、現地調査の段階で違いが表れます。床下環境、シロアリの侵入経路、被害箇所と被害の程度を詳細に確認し、調査結果をわかりやすく示してくれるのです。

そして、その被害状況に基づいた具体的な駆除プランを提案してくれます。

たとえば、

「この部分は予防処理で十分です」
「こちらは重点的に駆除が必要です」

といった、メリハリのある提案ができる業者は信頼できますね。

また、使用する薬剤の種類や施工範囲、施工方法などについて、専門的な知識を持ちながらも、初心者にもわかりやすく説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。

「とにかく全部やっておけば安心ですよ」といった曖昧な説明しかできない業者は避けた方がいいでしょう。

料金の説明が明確かどうか

プロの業者は、駆除作業や関連費用について明確でわかりやすい見積もりを出す必要があります。

よくあるのが「シロアリ駆除工事一式 ○○円」などの大まかな記載です。これでは何にいくらかかっているのか全くわかりませんよね。

項目ごとに内訳が記載されているかを必ずチェックしましょう。もし記載されていない場合は遠慮なく質問し、丁寧に回答してくれるかどうかに注目してください。

また、見積もりに含まれるもの、含まれないものを明確にしてくれる業者を選ぶべきです。

たとえば、「この見積もりには木材交換の費用は含まれていません。もし交換が必要な場合は別途○○円程度かかります」といった説明があれば、後から「聞いてない！」というトラブルを防げます。

以上、シロアリ駆除業者を選ぶ際の4つのポイントについて解説しました。

値段だけでなく、これらの視点から総合的に比較することで、後悔しない業者選びができるはずです。

一軒家のシロアリ駆除の値段を安くする方法

シロアリ駆除は決して安くないため、できるだけ出費を抑えたいと考えるのは当然です。

しかし、すでに解説した通り、値段の安さだけ決めるのは危険…。そこで大切なのは「コストパフォーマンス」で判断することです。

ここでは、費用を抑えながらも満足度の高いシロアリ駆除を実現するための方法を紹介します。

複数の業者から見積もりを取って比較する

値段を安くする基本的な方法は、複数の業者から見積もりを取ることです。1社だけの見積もりでは、その金額が妥当なのか高いのか判断できませんよね。

複数社から見積もりを取ることで、大体の相場感もつかめます。見積もり比較のポイントは以下の通りです。

• 施工範囲が同じ条件で比較する
• 使用する薬剤の種類を確認する
• 保証期間の長さをチェックする
• 定期点検の有無を確認する
• 追加費用が発生する可能性を聞く

見積もりを並べて比較すると、ある業者だけ極端に高かったり、逆に安すぎたりすることがあります。極端に安い業者は、保証がなかったり、安価な薬剤を使っている可能性があるため注意が必要です。

プラン内容を詳しく確認し、「何が含まれていて、何が含まれていないのか」をしっかり比較してください。目先の安さに惑わされず、長い目で見たときに本当にお得なのはどこかを考えることで、賢い選択ができます。

また、見積もりを取る過程で、担当者の対応や説明のわかりやすさもチェックしましょう。

この段階で信頼できそうかを見極めることが、失敗しない業者選びにもつながります。

駆除方法による値段の違いを理解する

シロアリ駆除には、大きく分けて「バリア工法」と「ベイト工法」という2つの方法があります。

バリア工法は、床下に薬剤を散布してシロアリを駆除・予防する方法で、即効性が期待でき、費用も比較的抑えられます。（値段相場：6,000～8,000円/坪）

一方、ベイト工法は建物の周囲に毒餌を設置し、シロアリが巣に持ち帰ることで巣ごと駆除する方法です。薬剤を建物内に散布しないため安全性が高く、環境にも優しいメリットがありますが、効果が出るまで数カ月かかることもあります。

また、建物の外周の長さで費用が決まるため、坪数が同じでも外周が長い建物ほど費用が高くなる傾向です。さらに、定期的な点検と餌の交換が必要で、年間管理費が別途発生する点にも注意が必要です。

どちらが絶対に良いというわけではないため、信頼できる業者に相談しながら、状況に合った方法を選ぶことで、無駄な出費を避けられます。

以上、シロアリ駆除の値段を抑えるための方法について解説しました。

費用を削ることだけを考えるのではなく、適切な投資として捉えることで満足度の高い結果が得られるはずです。

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一軒家のシロアリ駆除の値段相場は6,000～8,000円/坪であること、値段が決まる仕組み、そして業者選びのポイントについてお伝えしてきました。

シロアリ駆除は、大切な家を守るためには欠かせない投資です。だからこそ、値段の安さだけで一概に決めてしまうのではなく、保証内容やアフターサービス、施工品質なども含めて総合的に判断することが重要になります。

この記事でお伝えしたポイントを押さえておけば、コストパフォーマンスが高く、安心できるシロアリ駆除が実現できるはずです。

最後になりますが、京都・大阪・奈良でシロアリ駆除歴30年・年間3,000件のヤマト産業のシロアリ駆除は、7,000円（税抜）／坪で、以下が含まれています。

• 駆除薬剤を使用した施工
• 公益社団法人しろあり対策協会の防除標準仕様書による施工（壁面処理や土間処理含む）
• 5年間のアフターサービス
• 経過年数のお知らせハガキ
• 床下診断士によるインスペクション2年目・5年目の計二回）
• 5年間の害虫・害獣お悩みサポート

また、下記のような場合などは別途料金が発生します。

• 2階以上の階層のシロアリ駆除工事
• 床下進入口がない場合の床下点検口作成

なお、予防工事（現状被害の無いお家）に関しては、特別料金で施工させていただいています。お家診断は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。