住み慣れたマイホームでも、経年とともに生じる老朽化や、家族構成の変化により、使い勝手は悪くなっていくものです。
そんなときには、ライフスタイルに合わせてリフォームを実施していくことで、快適な暮らしを維持することも可能となります。
また、建物にとって脅威となるのは「シロアリによる被害」ですが、実は、リフォーム時はシロアリ対策を施す絶好のタイミングなのです。
そこで今回は、リフォーム時にシロアリ対策を一緒にしておくべき理由と注意点について、詳しく解説いたします。
【目次】
Toggleリフォーム時にシロアリ対策を一緒にしておくべき理由
リフォームを実施するときには、その内容にもよりますが、壁や床などを解体することがあります。
とくに、風呂場やトイレ、キッチンなど、水回りリフォームでは、配管の交換を行うケースもあり、比較的規模の大きな工事がとなることが一般的です。
そのようなリフォームを行う場合、通常では確認できない壁や床の裏側をチェックできます。
そのため、被害状況の確認やシロアリの侵入経路である床下の対策を効率よく進められる絶好のタイミングなのです。
リフォーム時にシロアリ被害が発覚するケースは多い
リフォーム時には、壁や床などを解体する工事がともなうことがありますが、その際、気付いていなかったシロアリ被害がはじめて発覚するケースが多く見られます。
シロアリ被害が発覚した場合は、建物内に存在するシロアリを駆除し、さらに再び侵入されないよう予防する対策を確実に行わなくてはなりません。
シロアリ対策を行わないままリフォームを進めると、被害は拡大することとなり、また対策が不十分だと完成後に再発する可能性が高まります。
また、リフォームの途中で、シロアリの被害が想定外に発覚してしまった場合、基本的にその工事を中断しなくてはなりません。
そうなると、工期が延びてしまうため、リフォーム業者の予定は狂ってしまい、さらには生活への支障が生じる可能性もあります。
よって、リフォームを行う場合は、工程のなかにあらかじめシロアリ対策を予定しておくことがポイントであり、そうすることで工事をスムーズに進められるようになるのです。
水回りリフォームはシロアリ対策に最適
風呂場やトイレなど、水回り周辺は、シロアリの被害が非常に多い場所になります。
というのも、湿気が多く、エサも豊富もあるなど、シロアリにとって、都合のよい環境が整っているためです。
しかし、とくに風呂場周辺などは、シロアリ対策を施しにくい場所でもあります。
なぜなら、風呂場の床下には人の身体が入るスペースが不足していたり、そもそも基礎に囲まれて入れなかったりすることから、薬剤散布が非常に難しい場所であるためです。
ところが、水回りリフォームを行うタイミングは、通常であればシロアリ対策を施しにくい場所が露出することもあり、薬剤散布による施工を行うには絶好のタイミングとなります。
水回り周辺のシロアリ対策を効率よく行えることは、建物を守るうえできわめて重要なポイントとなります。
なお、風呂場のシロアリ対策については、以下の記事を参考にしてください。
リフォーム時のシロアリ対策の注意点
リフォーム時は、一緒にシロアリ対策を行う絶好のタイミングになりますが、一方で注意しておきたいこともあります。
リフォーム時に行うシロアリ対策のおもな注意点について、以下に解説いたします。
シロアリ対策は専門業者に依頼する
リフォーム工事の途中にシロアリ被害が発覚し、予定していない駆除を必要とする場合、工事を中断するのは困るといった理由で、駆除を行わなかったり、リフォーム業者が簡易的に市販の殺虫剤で行ったりすることがあります。
しかし、このような行為は根本的な対策とはなりにくく、リフォームがきれいに仕上がったとしても、シロアリの被害が拡大する可能性があります。
また、リフォーム業者によっては、「もうシロアリはいない」と判断して工事を進めてしまうケースもありますが、一度入ったシロアリが勝手にいなくなることはほとんどありません。
シロアリの被害を一度受けた部分を元の状態に戻すのは難しく、とくに重要構造であれば建物寿命を縮める原因となり、修繕するにも費用は高額になってしまう可能性があります。
よって、シロアリ駆除は、専門的な経験と知識を有するプロの業者に依頼することが重要なのです。
なお、プロの業者が行うシロアリ駆除は、以下の記事を参考にしてください。
点検口を確保する
床下の点検やメンテナンスなどは、点検口から侵入して行います。
シロアリの点検や駆除を行う場合も同様であり、建物をシロアリ被害から守るうえで点検口が重要な役割を担います。
ところが、リフォームの内容によっては、点検口を塞いでしまうケースもわずかながらあるようです。
そのため、リフォームを行うときには、点検口を塞いでしまうことのないよう、注意しておく必要があります。
また、住宅によっては、そもそも点検口がない場合がありますが、このケースでは、リフォーム時に点検口を新設してもらうよう依頼するとよいでしょう。
点検口を確保し、床下へいつでも入れるようにしておくことで、建物のコンディションを知り、効果的に守れるようになります。
床下スペースを確保する
床下スペースは、点検やメンテナンスを行う場合に人が入り込み、自由に移動できるスペースを確保することが重要です。
とくに、リフォーム前から床下が非常に低い建物は、解体時に、シロアリ対策を継続して行えるよう検討しておくことをおすすめいたします。
というのも、リフォーム後にシロアリが発生した場合、せっかくきれいに仕上げた床や壁を再度はがす必要があるなど、大掛かりな工事が発生することがあるためです。
また、床下スペースに配管を通すリフォームなどは、人が移動できるよう配慮して行うこともポイントとなります。
シロアリ対策は5年ごとに実施する
リフォームのタイミングは、床下や壁の裏を確認できることが多いため、シロアリ対策を施すうえで非常に適しています。
また、シロアリ対策に使用する薬剤は、土壌汚染や健康被害が生じないよう、安全に分解される期間である5年で効果が切れるようつくられています。
よって、建物をシロアリの被害から確実に守るためには5年ごとに対策を行っていくことも重要です。
なお、シロアリ対策を5年ごとに実施する必要がある詳しい理由については以下の記事を参考にしてください。
まとめ
住まいは、ライフスタイルの変化に合わせてつくりかえていくことで、快適な暮らしを維持することが可能となります。
また、リフォーム時は、シロアリ対策を施すうえで有効なタイミングであり、とくに風呂場など水回り周辺には効果的です。
ヤマト産業では、30年近くもの経験に基づくノウハウと、安心な自社施工により、シロアリの被害からお客様を守ることを第一に施工を行っています。
リフォームのタイミングでシロアリ対策を検討している方やすでにシロアリの被害に困っている方は、お気軽にご相談ください。