シロアリ被害の大きさを考えれば、予防が大切なのは皆さんお分かりかと思います。
「でも、シロアリの予防ってどうすればいいの?」
とお客様からもたびたび、相談を頂きます。たしかに「予防」しておけば、建物内への侵入を防げるようになるため、その効果が持続している限り、シロアリの被害を心配する必要はありません。
では、具体的に、どのように予防すれば高い効果が期待できるのでしょうか?
そこで今回は、シロアリ駆除業者のプロ目線から、住宅をシロアリ被害から守るための予防とその重要性、そして具体的な方法について解説しました。
私たち京都府宇治市に本拠地を置く株式会社ヤマト産業は、シロアリ駆除歴30年。京都の由緒ある寺社仏閣を含め、1000件以上、年間3000件の施工実績をもつ、シロアリ駆除のプロフェッショナルです。
この記事を読めば「シロアリ予防の重要性とその方法」がすべてわかります。ぜひご参考ください。
下記の動画にも概要をまとめたので、ぜひご覧ください!
【目次】
Toggle住宅をシロアリから守るには予防が重要になる理由とは
シロアリは、土の中でコロニー(巣)を形成し、集団で暮らしています。コロニーのなかでは階級があり、それぞれ与えられた役割を全うするために活動します。
なかでも、エサを求めて活動する階級の「職蟻(ショクギ)」は、全体の90%以上と大部分を占めており、常に拡大を続けるコロニーを支えている存在です。
シロアリが好んでエサにするのは木材ですが、わざわざ住宅を狙っているわけではありません。エサを求めて地中を移動しながら、たまたま住宅の構造物と接触することがあると、そこから蟻道(ギドウ)を延ばして床下へたどり着くわけです。
知らない間に建物を食い尽くす可能性がある
そして、そこにエサとなる木材があれば徹底的に加害するため、誰も気付かない間に建物へ深刻なダメージを及ぼすことも珍しくありません。
つまり、シロアリは、私たちの知らない間に建物を食い尽くす重大なリスクとなり得るわけです。それを防ぐために、私たちができるのは、予防することしかありません。
また、予防しておけば、長期的なコスト削減となり、家族の安全を確保することに直結します。
シロアリ予防は、長期的なコスト削減となる
シロアリ予防をしておくと、長期的な視点からはコスト削減になると考えられます。
というのも、なにも対策をしていない建物はシロアリの被害を受ける可能性は高くなるうえ、場合によっては建物を修復するコストが大規模なものになってしまうためです。
もちろん、被害の規模によってコストは変わります。
しかし、シロアリは木材の柔らかい内側を好んで食べるため、多くのケースでは表面化しないままどんどん進行します。外から目に見える形で被害がわかるようになると、手遅れなケースが大半。そのため、被害は拡大しやすく、そのコストが膨大なものになってしまうのです。
一方、シロアリ予防は、定期的な対策費用に限られで、長期的に見ればコストは最小限で抑えられると言えるでしょう。
シロアリ予防は、家族の安全を確保する
シロアリ予防をしておくと、家族の安全を確保することにつながると考えられます。これは、強調しすぎてしすぎることはありません。
というのも、シロアリの被害を受けた住宅は、建物強度が低下し、地震が発生したときには倒壊するリスクが非常に高まってしまうためです。そんな災害に弱い住宅になれば、誰もが不安になります。家族が安心して暮らせることは、幸せなこと。多くの人にとって最優先事項といえるでしょう。
このことは、1995年に発生した「阪神淡路大震災」で全壊した建物の約90%がシロアリの被害を受けていたことからも明らかとなっています。
シロアリの住宅被害は、万が一の地震発生時には、家族の安全を脅かすこともあるのです。
シロアリ予防をしておけば、シロアリ被害による住宅の強度低下を避けられますし、何より、安心が手に入ります。
シロアリ予防の方法
住宅をシロアリから守るには、侵入を防ぐための予防対策をしておくことが重要になります。効果的なシロアリ予防としては、大きく以下の2つが挙げられます。
- 自分でもできるシロアリ予防
- 専門業者しかできないシロアリ予防
自分でもできるシロアリ予防
自分でもできるシロアリ予防とは、建物の周辺や床下など、シロアリにとって都合のよい環境をつくらないことです。
シロアリにとって都合のよい環境とは、おもに以下の3つが揃っているような場所になります。
以上のような場所では、シロアリが活発になるため、そうならないような環境づくりが重要になります。
なお、自分でもできるシロアリ予防に関する具体的な方法については、以下の記事を参考にしてください。
専門業者しかできないシロアリ予防
専門業者しかできないシロアリ予防とは、薬剤散布による施工を、効果が持続するように実施していくことです。
シロアリ予防に使用する薬剤は、然るべき専門機関が審査を行い、シロアリには効果を発揮しながらも、人体や環境には安全であることが認められたものになります。
このシロアリ予防効果のある薬剤を床下に散布しておくことで、バリアとなってシロアリの侵入を防げるようになるのです。
ただし、薬剤の効果は、一般的に5年となっているため、その効果が途切れることがないように定期的な施工を行うことが重要になります。
なお、専門業者が行うシロアリ予防に関する内容は、以下の記事を参考にしてください。
シロアリ予防のベストな選択肢はプロの業者による定期メンテナンス
私たちヤマト産業は、シロアリ駆除歴30年のプロフェッショナルですが、自分たちにとって都合の良いポジショントークをするつもりはありません。しかし、シロアリ予防のベストな選択肢は、やはりプロによる定期的な診断やメンテナンス。気づかないうちに進行しているシロアリ被害を早期に発見できれば、シロアリ駆除費用も最小で済みますし、何より、安全と安心が担保されます。
ぜひお近くのシロアリ業者を良くお調べいただき、信頼できる業者を見つけてください。
まとめ
住宅をシロアリから守るには、予防となる措置を講じていくことがきわめて重要です。
自分でもできるシロアリ予防も一定の効果は期待できますが、確実に守れるのかというと、そうではありません。やはり、最も効果的な方法となるのは、薬剤散布による予防です。
なお、京都府宇治市に本拠地をおく株式会社ヤマト産業では、30年に及ぶ経験を持つプロフェッショナルが、お客様のシロアリ問題に真摯に対応いたします。京都・奈良・大阪にお住いの方はお力になれますので、お気軽にご相談ください。