シロアリ対策は、被害を受けてから行うのではなく、あらかじめ「予防」しておくことが重要なポイントとなります。
もちろん専門業者へ依頼することが最も効果的ですが、自分でできる対策は可能な限り行っておくとよいでしょう。
自分でできる対策とは、シロアリにとって都合のよい環境をつくらないよう、十分に配慮することです。
そこで今回は、自分でできるシロアリ対策について、とくに効果的な4つの方法についてご紹介いたします。
自分でできるシロアリ対策の目的
シロアリ対策を行うにあたり、その目的について理解しておくことが重要になります。
その目的とは、シロアリにとって都合のよい環境をつくらないことです。
そして、シロアリにとって都合のよい環境とは、おもに以下のようなことが挙げられます。
- エサがある
- 湿気が多い
- 日当たりが悪い
シロアリは、これらの環境を好みます。
一度被害を受けてしまうと元の状態に戻すことは難しくなるため、シロアリが好む環境をつくらないよう予防することが重要になります。
そうすることで、シロアリの侵入を防ぎ、生育しにくい環境をつくれるようになるのです。
自分でできる効果的なシロアリ対策
効果的なシロアリ対策とは、シロアリにとって都合のよい環境を排除することです。
シロアリ対策は、自分でできることも多く、それらを適切に実践することで効果を発揮します。
自分でできる効果的なシロアリ対策のなかでも、とくに重要なことといえば以下の4つが挙げられます。
- 建物周囲にエサとなるものを置かない
- 基礎の換気口を塞がない
- 建物近くに荷物や設置物を置かない
- セルフチェックを行う
建物周囲にエサとなるものを置かない
シロアリは、おもに木材をエサとします。
シロアリが好んで木材を食べるのは、含まれている成分のひとつ「セルロース」を栄養源としているためです。
また、段ボールや新聞紙なども木材でつくられていることから「セルロース」を含んでおり、シロアリの恰好のエサとなってしまいます。
建物の周囲に木材や段ボールなどを放置することは、シロアリにエサを与えていることであり、さらには多くの仲間を呼び寄せるきっかけにもなりかねません。
シロアリ対策としては、シロアリのエサになるようなものは建物の周囲に置かないよう、十分に配慮することが必要です。
なお、シロアリのエサに関することは以下の記事を参考にしてください。
基礎の換気口を塞がない
基礎の換気口は、床下の湿気を含んだ空気を外部へ排出するために設置されています。
そのため、基礎換気口を塞ぐようにものを置いてしまうと、床下の通気性が損なわれ、湿気がこもった状態が続いてしまいます。
床下の湿気は、シロアリにとって都合のよい環境をつくりやすくなるばかりか、木材腐朽菌やカビなどの繁殖にもつながる原因となるのです。
植栽やエアコンの室外機の設置、あるいは雑草が伸びるなどして換気口が塞がれると、空気の流れを止めてしまいます。
シロアリ対策としては、床下の換気機能を適切に発揮し、常に外部の空気との入れ替えを行いながら湿度調整を図ることが重要です。
建物近くに荷物や設置物を置かない
建物のすぐ近くに荷物や倉庫などの設置があると、その間の空気の動きは滞り、日光も当たりにくくなってしまいます。
また、シロアリは、普段土の中で生活をしていることもあり、暗くジメジメした環境を好みます。
そのため、シロアリが外部から建物内へ侵入するには、このような場所が都合がよいのです。
とくに、日当たりの悪い北側などは、湿気が溜まりやすいことから、十分な配慮が必要になります。
シロアリ対策としては、できるだけ建物近くへ荷物や設置物を置くことを避け、日当たりと通気性を確保することが重要です。
セルフチェックを行う
住宅がシロアリの影響を受けている場合、一定の症状が見られます。
その症状をいち早く察知することにより、被害の拡大を食い止め、素早い対処が可能となります。
よって、シロアリ被害の可能性について、ときにはセルフチェックを行うことが重要です。
おもなチェックポイントは、以下のことなどが挙げられます。
- 4~7月にかけて羽アリを見つけた
- 基礎などに蟻道を見つけた
- 壁や柱などを叩くと空洞音がする
- 床の一部が沈む
- 建具の建てつけが悪くなった
- 庭の垣根や門柱がぐらつく
これらチェックポイントに当てはまることがあるようなら、専門業者へシロアリ点検を依頼することをお勧めいたします。
とくに羽アリや蟻道を見つけた場合は、すでにシロアリが侵入している可能性が高いと考え、できるだけ早く適切な対処を行う必要があります。
なお、シロアリを見つけた際の対処法については、以下の記事参考にしてください。
また、シロアリの床下点検は自分で行うことも可能ですが、適切な服装と道具が必要となるうえ、非常に体力を使う作業となります。
プロの業者であれば、被害を受けやすい場所など重点的に確認するポイントもわかっているため、まずは信頼できる業者に相談みるとよいでしょう。
まとめ
シロアリ対策は、まずシロアリにとって都合のよい環境をつくらないよう努めることがきわめて重要です。
そうすることで、シロアリ被害の予防となります。
ただし、すでにシロアリの被害が疑われるようであれば、できるだけ早く専門業者へ点検を依頼することをお勧めいたします。
ヤマト産業でも、床下の無料調査を実施しています。
シロアリを見つけた方や駆除を検討している方は、お気軽にご相談ください。