シロアリ駆除って「におい」はするのかな?近所迷惑にならないだろうか?小さな子どもやペットがいる場合でも安心?
シロアリ駆除の施工させていただく際に、お客様からそんなご質問をいただくことがあります。
結論から言うと、シロアリ駆除で「におい」が気になるケースはありますが、プロのシロアリ駆除業者が適切に施工すれば、大きな問題になることはほぼありません。ただ、薬剤や駆除方法によってはそうとも限らないんです。
私たちヤマト産業京都は、シロアリ駆除歴約30年。年間3000件以上施工しており、寺社仏閣や企業様のシロアリ駆除も多く施工してきました。その中で培ってきた知見やノウハウが豊富にあります。
今回は、取締役の中岡が、シロアリ駆除の「におい」について、対策も含めて解説します。シロアリ駆除対策を検討される際は、ぜひ参考にしてください!
【目次】
Toggleシロアリ駆除を行ったら「におい」はするもの?
まず、シロアリ駆除には一定の「におい」が発生することは事実です。ですが、プロのシロアリ駆除業者が適切に施工を行えば、においが大きな問題となることはほとんどありません。
というのも、シロアリ駆除で使用する薬剤の進歩によりにおいが強いものが少なくなっていることと、匂いがある薬剤を使用する場合は、事前の説明と十分な対策を行っていることがその理由です。
においのある代表的な薬剤は、「ビフェントリン」や「除虫菊(天然ピレトリン)」などが挙げられます。
これらは、シロアリ予防としてよく使われていますが、1~2日でほとんどにおいはなくなるうえ、人体に影響のない安全性の高いものであることは間違いありません。
ちなみに、においの強い薬剤は忌避性があるため駆除より予防としての効果が高く、一方で、においの少ない薬剤は忌避性がなくドミノ効果で駆除ができるためすでに発生しているシロアリにはとくに有効です。
過去にはにおいの強い薬剤が大きな問題となったことも……
現在、シロアリ駆除で使用している薬剤は、過去のものとは大きく変わっています。
以前は、シロアリ駆除の薬剤の成分が健康や環境に影響を及ぼす危険性があるものを業界全体が使用していました。例えば、1950年代に主流だった有機塩素系の薬剤「クロルデン」や、1980年代後半に主流だった有機リン系の薬剤「クロルピリホス」。これらはいずれもにおいが強いものだったんです。
また、長期間、薬剤が残留するなど、環境や健康上の問題があり、いまでは使用禁止となりました。
このような背景から、薬剤の開発が進み、現在では匂いが少なく、安全性の高いものが普及しています。以前とは比べ物にならないほど、薬剤は進化していますので、においも、安全性もそこまで心配する必要はありません。
なお、シロアリ駆除薬剤の安全性に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
【注意1】経験や知識が浅い業者は対策が不十分な可能性あり
しかし、シロアリ駆除業者に依頼する際は、注意しなければならないことがあります。
経験や知識が浅い業者にシロアリ駆除を依頼すると、においや安全性などの対策が十分に行われず、期待する効果が得られないおそれがあります。
というのも、シロアリ駆除で十分な効果を発揮するには高度な専門性が求められるものの、公式な免許は必要とされておりません。実は、経験や知識に関係なく行えてしまうのです。
そのため、必要なにおい対策を講じなかったり、または用法や容量を誤って施工されたりすると、問題が生じる可能性もあるでしょう。薬剤がいくら進化したとはいえ、用法や容量が守られなければ、リスクが伴います。
【注意2】市販の薬剤を使う場合、においが生じる可能性あり
また、ホームセンターなどで販売されている薬剤を使用する場合、においを感じるケースが少なくありません。市販の薬剤にも用法や容量が定められており、一般の方がこれを守って駆除することは、簡単ではないのです。もちろん、シロアリ専用の薬剤ではなく他の害虫の薬剤を使用する場合でも同様です。
たとえば、床下の面積に対し、必要以上の薬剤を使ってしまった場合、においの原因となることがあります。シロアリ駆除を自分で行うケースは、薬剤の用法や容量をきちんと守り、対策をしてください。
ですが、市販の薬剤の問題点として、目の前にいるシロアリに対しては一定の効果があるとしても、巣にいる仲間を駆除することは難しいという点が挙げられます。駆除の効果はきわめて限定的なので、根本からシロアリ退治できるわけではありません。
実は、市販の薬剤に対処したあと、見えないところで被害が拡大して、致命的なシロアリ被害に繋がることが、少なくないんですよ。そうなってから、プロの専門業者に依頼すると費用もかかりますし、シロアリ駆除自体に支障をきたす可能性もあります。
ですので、シロアリを見つけた場合は、速やかに専門業者へ調査を依頼することを強くおすすめいたします。
なお、シロアリを見つけたときの対処法については、以下の記事を参考にしてください。
シロアリ駆除の効果的なにおい対策
シロアリ駆除を行う際、においに不安を感じる場合は、しっかりと対策することが重要です。主な「におい」対策について、簡単にご紹介いたします。
信頼できる専門業者へ依頼する
シロアリ駆除のにおいに不安がある場合は、自分で行わず、信頼できる専門業者へ依頼することが最も効果的な対策となります。
経験と知識が豊富な専門業者が適切に行うシロアリ駆除は、施工後ににおいが大きな問題となることはほとんどありません。
なぜなら、薬剤の進歩によりにおいだけでなく安全性の高いものを使っていることや、施工前の説明と施工時の養生をしっかりと行っているためです。
そのため、シロアリ駆除後においても、通常通りの生活を送っていただけます。
信頼できるシロアリ駆除の専門業者を選ぶポイントとして、とくに明確な基準となるのは、「公益社団法人日本しろあり対策協会」の登録業者であることです。
「公益社団法人日本しろあり対策協会」では、会員に対して、講習会の実施や「防除施工士」の検定、登録などの活動を行っています。つまり、「公益社団法人日本しろあり対策協会」の登録業者は、専門的な知識と安全な薬剤を用いた適切な施工が行える専門業者であると判断できるのです。
なお、その他シロアリ駆除の専門業者を選ぶためのポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
ベイト工法で行う
プロの業者が行うシロアリ駆除でにおいが問題となることはほとんどありません。
しかし、それでも不安がある場合は、より安全性の高いベイト工法で行うことも可能です。
ベイト工法は、建物の外部に設置する方法であり、ベイト剤についてもにおいを心配する必要がありません。薬剤散布のような即効性は期待できませんが、薬剤によるシロアリ駆除にはどうしても抵抗があるというケースでは適した方法となります。
なお、「ベイト工法」に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
シロアリ駆除を行う際、場合によってはにおいに関する問題が生じることがあります。
しかし、専門的な知識と豊富な経験を有するプロの業者が適切に行うシロアリ駆除において、においにが大きな問題となることはほとんどありません。
そのため、においや安全性に不安がある場合は、信頼できる専門業者へ依頼することをおすすめいたします。
私たちヤマト産業は、「公益社団法人日本しろあり対策協会」の登録業者であり、認定薬剤を用いて安全に施工を行っています。京都・大阪・奈良で、シロアリ対策を検討している方は、どのような些細なことでも遠慮なくお問い合わせください。