新築時のシロアリ対策が重要な理由とその方法を徹底解説

新築時のシロアリ対策が重要な理由とその方法を徹底解説

シロアリは、住まいにとって大きな脅威となることは誰もが知るところです。

この点は新築であっても同様であり、なにも対策をしていなければ、当然に被害を受けるリスクは高まります。

そのため、これから長く暮らしていくマイホームがシロアリの被害を受けないよう、新築時にあらかじめ対策を講じておくことが重要になるのです。

では、新築時において、具体的にどのような対策を行っておけばよいのでしょうか?

そこで今回は、新築時のシロアリ対策が重要な理由と効果的な方法について、徹底解説いたします。

新築時のシロアリ対策が重要な理由

住宅がシロアリの被害を受けると、強度低下を引き起こし、万が一の地震発生時には倒壊する可能性が高まります。

1995年に発生した「阪神淡路大震災」では、全壊した建物のなんと約90%がシロアリの被害を受けていたというデータが残っていることからも明らかです。

そして、住宅をシロアリの被害から効果的に守るには、新築時に対策を講じておくことが重要なポイントとなります。

その理由について、以下に解説いたします。

法律に定められている

木造住宅の場合、原則として新築時にシロアリを予防するための処理を施すよう、建築基準法に定められています。

その内容は、地面と地面から1m以内にある土台や柱、筋交いなどの構造部に対し、必要に応じてシロアリ被害を防ぐための有効な措置を講じなければならないといったことなどです。

シロアリ被害を防ぐための有効な措置とは、薬剤散布による施工が一般的に行われている方法となります。

建築基準法施行令 

第49条 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。

2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

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新築住宅でも被害を受けるリスクがある

新築住宅であっても、シロアリの被害を受けるリスクは当然にあります。

例えば、シロアリは土の中に巣をつくって暮らしていますが、すでに巣が存在している敷地の上に家を建てた場合、完成した後、いとも簡単に侵入を許してしまうケースです。

また、鉄骨造やベタ基礎であればシロアリの被害を受けることはないと認識している人も少なくありませんが、このような考えは危険といえます。

なぜなら、鉄骨造でも多くの木材を使用していること、ベタ基礎でもわずかな隙間が生じる可能性があることなどがその理由です。

なお、鉄骨造やベタ基礎でもシロアリのリスクがある理由については、以下の記事を参考にしてください。

また、新築時にシロアリ対策を施している場合でも、薬剤の効果は基本的に5年で切れてしまいます。

よって、施工後5年を経過した場合はシロアリ被害を受ける可能性が高まるため、あらためて対策を施す必要があることは注意が必要です。

日常生活でシロアリ被害を見つけることは難しい

シロアリは、通常土の中に巣つくって暮らしているため、人目にふれることはほとんどありません。

また、光や乾燥に弱く、木材の柔らかい部分を好んで食べることから、木材内部に空洞が生じるような形で食害が進行します。

つまり、表面から被害を確認できるケースが少ないため、気付いたときには状況がかなり進行していることが多いのです。

そのため、シロアリが侵入してくる隙を与えないよう、薬剤の効果を持続させておくことがポイントとなります。

ただし、シロアリの被害を受けている場合、一定の兆候が現れることがあり、それらをいち早く察知することで早期の発見も可能になります。

シロアリ被害の兆候に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。

新築時の効果的なシロアリ対策

大事なマイホームをシロアリから守るには、効果的な対策を継続して行っていくことが重要です。

また、暮らし始めてからでは対応しにくいことや新築時だからこそ行っておきたいこともあります。

新築時の効果的なシロアリ対策の方法について、以下に解説いたします。

薬剤による施工

新築時のシロアリ対策

シロアリの被害を防ぐ最も効果的な対策として挙げられるのは、シロアリの侵入経路となる部分へ薬剤を散布し、予防することです。

建築基準法で定められている、地面と地面から1m以内にある土台や柱、筋交いなどの構造部に対し、薬剤による施工を行います。

そうすることで、地中からエサを求めて建物内へ侵入してくることを効果的に防止できます。

新築時の施工は、メンテナンス時では薬剤散布の難易度が高い「風呂場」や「玄関」なども容易に行えるため、漏れがなく確実に施工できることは大きなメリットです。

なお、「風呂場」や「玄関」のシロアリ対策の重要性については、以下の記事を参考にしてください。

また、弊社で取り扱う薬剤は、「公益社団法人日本しろあり対策協会」の適正な審査を経て認定された、非常に安全性の高いものです。

土壌や空気を汚染することなく、安全に分解されるようつくられているため、安心してご利用いただけます。

なお、薬剤の安全性については、以下の記事を参考にしてください。

点検口を設置する

シロアリの被害は日常生活で気付くことは難しく、また、シロアリ対策は新築時に行った後も定期的に続けていかないと効果は持続しません。

そのため、点検やメンテナンスがいつでも行えるよう、床下点検口を設置しておくことが重要です。

床下は、水道の配管など重要な設備があることも多く、また、建物のコンディションを知るうえで非常に適した場所になるため、点検や修理を行いやすい環境にしておくことがポイントとなります。

まとめ

新築住宅であっても、対策を行っていなければ、シロアリの被害を受ける可能性は当然に高まります。

また、新築時は、メンテナンス時では難しいシロアリ対策でも容易に行える重要なポイントとなるタイミングです。

ヤマト産業では、新築からアフターメンテナンスまで対応しており、また、施工後の5年保証も用意しています。

30年近くもの経験に基づくノウハウと、安心な自社施工により、シロアリの被害からお客様を守ることを第一に施工を行っています。

どのような些細なことでも遠慮なくお問い合わせください。

中岡 亘由

この記事を監修した人

ヤマト産業取締役。シロアリ業界歴約30年。”コワモテ”だが、部下からは優しいと定評があります(笑)シロアリ駆除、防除、雨漏り防水のコトなら何でも聞いてください!

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