「シロアリ予防はいくら費用がかかる?」
「費用の計算方法がよくわからない…」
このような疑問をお持ちの方はとても多いです。全国の戸建て住宅には30坪サイズの家が多いことから、よくご相談をいただきます。
今回は30坪前後の戸建て住宅で、シロアリ予防にかかる費用の相場と、その費用に影響を与える要因などについて詳しくお話しします。
京都府宇治市を拠点に、30年以上シロアリ駆除のプロとして3,000件を超える施工を手がけてきた私たちヤマト産業が、長年の現場経験をもとに解説しますので、ぜひ参考にしてください。
シロアリ予防は決して「お金がかかる負担」ではありません。あなたの大切なマイホームを守るための、とても重要な投資なのです。正しい知識を身につけて、最適な予防対策を選んでいきましょう。

下記の動画にも概要をまとめたので、ぜひご覧ください!
【目次】
Toggle30坪の家のシロアリ予防費用相場は約9万~12万円
延床面積が30坪の家におけるシロアリ予防の費用相場は、目安として坪あたり6,000円~8,000円程度とされています。
ここで大切なポイントがあります。シロアリの見積もりは「1階の床面積」で計算されるのです。つまり、延床面積30坪の家でも、見積もり対象となるのは1階部分の約15坪程度。この計算で費用を出すと、全体では9万円~12万円程度になります。
【参考】
- 見積もり対象面積:約15坪(1階部分)
- 単価:6,000円~8,000円/坪
- 費用総額:9万円~12万円
※1階と2階の床面積がほぼ同じの総二階の場合
しかし、これはあくまで目安です。実際の費用は、さまざまな要素によって大きく変わってくるので注意が必要です。

費用を決める一番大きな要因は、実際の被害の範囲と必要な予防措置の範囲です。
すでにシロアリ被害が見つかっている場合や、予防のために広い範囲での処理が必要な場合は、費用が相場の上限に近づいたり、それを超えたりする可能性があります。また、家の建築様式や立地条件も費用に影響します。
【費用が高くなりやすいケース】
- 床下が狭くて作業しにくい家
- 湿気の多い地域にある家
- 複雑な構造をしている建物
- すでにシロアリ被害が広がっている場合
こうした条件では、より高度な技術や追加の予防策が必要になるため、その分費用も上がってしまいます。
さらに、選ぶ業者や使用する薬剤の種類によっても見積もりは変わります。信頼できる業者に依頼することは、コストパフォーマンスの良い効果的なシロアリ予防を行う上で重要です。
環境に優しい薬剤や長期間効果が続く高品質の薬剤を選ぶと、初期費用は高くなりますが、長い目で見るとコスト削減につながることも少なくありません。
【参考】30坪はたたみ約60畳の広さ
「30坪って実際どのくらいの広さなの?」と疑問に思う方も多いでしょう。坪数は日本でよく使われる建築や不動産の広さの単位で、1坪は約3.3㎡に相当します。
30坪の広さを分かりやすく表すと以下の通りです。
- 面積:約99㎡
- たたみ:約60畳分(1坪=約2畳)
30坪というと、かなり広く感じますよね。実際には、多くの家庭にとって標準的な大きさなんです。
30坪前後の家のシロアリ予防費用を考える際には、これは単なる出費ではなく、家を守るための重要な投資だということを覚えておいてください。適切な予防策を選んで家をシロアリの脅威から守ることで、将来的な修繕費用を大きく節約できることも多いでしょう。

シロアリ予防の費用を左右する主な要因
シロアリ予防にかかる費用は、いくつかの要因によって大きく変わります。「建物の構造」「被害の程度」「業者のサービス内容」という3つの主要な要因が、シロアリ予防の費用にどのように影響するかを詳しく解説します。
建物の構造
建物の構造はシロアリ予防の費用を左右する重要な要素です。床下へのアクセスが簡単な家は、シロアリ予防作業がスムーズに行えるため、費用は低く抑えられる傾向があります。一方で、床下空間が狭い、または複雑な構造をしている建物では、作業に時間がかかるため費用が高くなりがちです。
【費用に影響する建物の要素】
- 床下の高さ(狭いと作業が困難)
- 床下へのアクセスのしやすさ
- 建物の構造の複雑さ
- 基礎の形状
また、木材の種類や使用している建材によっても、必要な予防措置が変わってくるため、これらの要素も費用に反映されます。
ガレージの面積は業者によって算出面積が異なる
ガレージの面積については業者によって算出方法が異なります。特に、ビルトインガレージ(建物に一体化されたガレージ)が床面積に含まれるかどうかは業者ごとに違うため注意が必要です。
見積もりを取る際は、ガレージ部分がどのように計算されているか確認しましょう。

被害の程度
すでにシロアリ被害がある場合、その程度に応じて費用が変動します。被害が広範囲に及んでいる場合や、建物を支える重要な部分に被害が見られる場合は、単に予防するだけでなく、被害部分の修復や補強が必要になり、その分費用は高くなります。
【被害の程度との関係】
- 軽微な被害:一部の修復と予防処理が必要
- 中程度の被害:広範囲の修復と予防処理が必要
- 深刻な被害:大規模な修復や補強と予防処理が必要
予防措置だけでなく、復旧作業も含めた全体の費用を把握することが重要です。早期発見・早期対処が結果的に費用を抑えることにつながるでしょう。
業者のサービス内容
シロアリ予防を行う業者によっても、見積もり費用は大きく異なります。業者が提供するサービスの質、使用する薬剤の種類、保証期間の長さなどが費用に影響するからです。
【業者による違い】
- 使用する薬剤の種類(環境配慮型は高価な傾向)
- 保証期間の長さ(長期保証ほど初期費用が高い場合も)
- 定期点検サービスの有無
- アフターフォローの充実度
- 作業員の技術レベル
長期間の保証や、環境に優しい薬剤を使用する業者は初期費用が高い傾向がありますが、長期的な視点で見ると経済的なメリットにつながることも少なくありません。また、業者によっては無料で定期的な点検を行うサービスを提供している場合もあり、これらのサービス内容を総合的に評価することが大切です。
業者によっては㎡数で単価が記載されている
シロアリ予防の見積もりにおいて、業者によっては㎡数で単価が記載されている場合があります。通常、多くの業者は1階床面積の坪数で見積もりを算出しますが、一部の業者は㎡単価を用いて見積もりを行います。
数字の単位を統一して比較するためにも、以下のような計算方法で「㎡単価→坪単価」「坪単価→㎡単価」に変換してみてください。
【単価換算の計算方法】
- ㎡単価→坪単価:㎡数×3.3
- 坪単価→㎡単価:坪数×0.3025
【計算例】
- ㎡単価2,400円の場合:2,400円×3.3=7,920円/坪
- 坪単価7,000円の場合:7,000円×0.3025=2,117円/㎡
中には、わざと分かりづらくして比較を困難にする悪質な業者もいますので、くれぐれもご注意ください。必ず同じ単位で比較するようにしましょう。
以上、これらの要因によって、一般的な「費用相場」から大きく外れる場合があります。シロアリ予防を検討する際には各要因を十分に考慮し、複数の業者から見積もりを取って内容を比較検討してください。
最終的には、費用だけでなく、サービスの質や信頼性を考慮して最適な業者を選択することが、家を守る上での重要なポイントとなります。
シロアリ予防の見積もりを得る方法と計算例
シロアリ予防の見積もりを得ることは、家を守るための第一歩です。特に30坪前後の戸建て住宅では、適切な手順で見積もりを得ることが、正確にコストを把握し、予算計画を立てる上で非常に重要になります。
実際に30坪の家でシロアリ予防の見積もりを得るためのステップと、費用の計算例をご紹介します。
見積もりを得る4ステップ
1.業者の選定
インターネット検索や口コミを参考に、信頼できるシロアリ予防業者をリストアップします。当社の経験から言うと、たくさんの有用なコンテンツを真摯に発信している業者は信頼性が高い傾向があります。
【チェックポイント】
- 地域での実績があるか
- 無料で診断してくれるか
- ホームページに詳しい情報が掲載されているか
なお、複数のポイントを総合的に検討することが大切です。
2.事前調査の依頼
選んだ業者に連絡し、事前調査を依頼します。良心的な業者は無料で行うケースが多いです。家の現状を確認し、シロアリ予防に必要な作業範囲を判断してもらいます。
【確認してもらうポイント】
- 床下の状況
- 建物の構造
- 既存被害の有無
- 湿気の状況
- 必要な作業範囲
3.見積もりの比較
複数の業者から見積もりを取得したら、それぞれの内容と費用を比較します。ここで重要なのは、費用だけでなく、提供されるサービスの内容も総合的に判断することです。
【比較ポイント】
- 作業内容の詳細
- 使用する薬剤の種類
- 保証期間の長さ
- 業者の実績
- アフターサービスの内容
- しろあり対策協会への所属の有無
4.質問・交渉
不明点がある場合や、費用の見直しを希望する場合は、業者に質問や交渉を行います。納得できる見積もりを得ることが目標です。遠慮せずに疑問点は聞くようにしましょう。

費用の計算例
前半のおさらいですが、30坪の家におけるシロアリ予防の費用相場は、1坪あたり6,000円~8,000円程度が目安です。この相場をもとに計算すると、以下のようになります。
- 対象面積:15坪(1階の床面積)
- 単価:6,000円~8,000円/坪
- 最低費用:6,000円×15坪=9万円
- 最高費用:8,000円×15坪=12万円
※延床面積30坪の1階部分を15坪として計算
この計算例から、30坪の家のシロアリ予防には、おおよそ9万円から12万円の費用がかかることが分かります。ただし、これはあくまで基本的な相場であり、実際の費用は前述した要因によって変動します。
【見積もりを得る際の注意点】
- 業者が提案する予防方法の内容
- 使用する薬剤の種類と安全性
- 保証内容と期間
- 追加費用が発生する可能性
- 作業完了までのスケジュール
見積もりを取る際には、費用だけでなく提供されるサービスの詳細にも注意を払い、最終的に家を守る上で最適な選択を行うことが大切です。安さだけで選ぶのではなく、総合的な価値を判断して業者を選びましょう。
シロアリ予防業者の選び方
シロアリ予防で損をしないためには、安心できる業者を選ぶことが非常に重要です。費用はもちろんのこと、業者選びをする際には「経験」「信頼性」「アフターサービス」の3つのチェックポイントを特に考慮してみてください。
経験
シロアリ予防は専門的な知識と技術を要するため、長年にわたってサービスを提供している業者を選ぶことが望ましいです。豊富な経験は、さまざまな状況に対応できる能力を意味し、予防措置の質につながります。
【経験豊富な業者の見分け方】
- 創業年数が長い(10年以上が目安)
- 施工実績件数が多い
- 地元での実績が豊富
- 難しい案件にも対応できる技術力
また、地元での実績が豊富にある業者は、その地域特有のシロアリの種類や発生傾向を熟知している可能性が高いです。地域密着型の業者なら、気候や土壌条件に応じた最適な対策を提案してくれるでしょう。
信頼性
オンライン上のレビューや口コミを参考に、業者の信頼性を確認しましょう。Googleマップの口コミは、Googleがきちんと管理していて「やらせ」や「サクラ」が少ないといわれています。
【信頼性のチェックポイント】
- Googleマップの口コミ評価
- ホームページの情報充実度
- 料金の透明性
- サービスの品質に関する評判
- 顧客満足度の高さ
- 適切な資格や認証の保有
「シロアリ予防 費用」と検索する際には、料金の満足度だけでなく、こうした口コミからサービスの品質や顧客満足度についてもチェックすることが重要です。また、業者が適切な資格や認証を持っているかどうかも、信頼性を判断する上での重要なポイントになります。
【確認したい資格や認証】
- しろあり防除施工士の資格
- 日本しろあり対策協会への所属
- 建設業許可の有無
アフターサービス
シロアリ予防の効果は一時的なものではなく、長期間にわたってその効果を維持する必要があります。そのため、業者が提供するアフターサービスの内容と保証期間は、選択の際の重要な検討事項です。
【アフターサービスの例】
- 長期保証(5年ほどが理想)
- 施工後の定期的な点検サービス
充実したアフターサービスを提供する業者は、サービスに自信を持っている証拠であり、長期的な安心と節約にもつながります。
これらのポイントを踏まえた上で、複数の業者から見積もりを取り、提案されるシロアリ予防のプラン、費用、サービスの内容を比較してみてください。費用とサービスのバランスが取れ、信頼できる業者を選ぶことが、家を守るための最良の選択となります。
【注意】費用の安さだけで選ばないことが大切
相場よりも安価でシロアリ駆除・予防を行ってくれる業者も存在します。しかし、安いことには必ず理由があります。
安価な業者に多い問題点は以下の通りです。
- 保証期間が無い、または保証内容が手薄
- 作業者への教育が不十分
- 使用する薬剤の品質が劣る
- 作業工程を省略している
- アフターサービスが期待できない
まず、保証期間が無いか、保証内容が手薄であることが挙げられます。この場合、シロアリ被害が再発した際に追加の費用が発生するおそれがあります。また、作業者の教育費を削減することで安価を実現している場合、適切な施工ができない場合もあるでしょう。
費用が安いからといって質が低いとは限りませんが、業者の実績や技術、信頼性などを総合的に見て選ぶことが大切です。目先の安さに惑わされず、長期的な価値を考えて判断しましょう。

30坪のシロアリ予防は自分では難しい
DIYでシロアリ予防を行うことは、表面的なコスト削減にはつながるかもしれませんが、多くのリスクと限界を伴うのでご注意ください。もし自分で対策をする場合は、下記のリスクについて知っておくことが重要です。
自分でシロアリ予防を行うリスク
- 専門的な知識の欠如
シロアリ予防は専門的な知識と経験を必要とします。DIYでは、シロアリの生態や発生原因を正確に理解していないと、根本的な予防措置を見落とす可能性が高く、結果としてシロアリ被害を悪化させることもあります。 - 不適切な薬剤の使用
専門業者が使用する薬剤は、効果が実証され、安全性が確認されています。一方、DIYで市販の薬剤を使用する場合、適切な薬剤を選び、正しい濃度で使用することが難しく、不適切な使用は環境や健康に悪影響を及ぼすリスクがあります。 - 完全な駆除が難しい
シロアリは家の隠れた部分に生息しているため、DIYではすべての侵入経路を発見し対策することが非常に困難です。部分的な対策に留まると、対策していない箇所からシロアリが侵入し、被害が拡大するリスクが高まります。
プロに依頼するメリット
- 専門的な評価と処理
プロの業者は、シロアリの被害を正確に評価し、最適な予防措置を提案します。自分で行うよりも根本的な問題解決が期待できるので安心感が高まります。 - 長期的なコスト削減
プロによる適切な予防措置は、将来的に発生するおそれのある大きな被害と修繕費用を防ぎます。特に、初期のシロアリ予防は長期的な家の保護と考えると、実質的なコスト削減につながります。 - 保証の提供
多くのプロの業者は、施工後の保証を提供しています。これにより、万が一再発した場合でも安心して対応を依頼できます。
自分でシロアリ予防を行う試みは初期の費用を節約できるかもしれませんが、リスクと将来的なコストを考えると、プロに依頼することが賢明な選択といえます。専門業者による適切なシロアリ予防は、家を守るための投資として大きな価値があります。
関西のシロアリ予防はヤマト産業までご相談ください
シロアリ予防は一時的な対策ではなく、あなたの家を長期的に守るための重要な投資です。この記事を通じて、シロアリ予防の費用相場、費用を左右する要因、業者の選び方、そして自分で対策を行うリスクとプロに依頼するメリットを理解していただけたことでしょう。
30坪前後の戸建て住宅は費用も変動しやすいので、この記事を参考にして適切な対策を検討してくださいね。
京都・奈良・大阪をはじめとする関西エリアで、シロアリ予防をお考えの方はヤマト産業までご相談ください。30年の経験によって培われたノウハウをもって、シロアリ駆除・予防を行います。
まずはお気軽にご連絡ください。無料の床下診断で、あなたの家の状況をしっかりと確認させていただきます。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。適切な業者選びと予防対策で、大切な家をシロアリから守っていきましょう。
